33歳の転職はチーム戦|成功のポイントと注意点をプロが解説

記事更新日: 2021/11/01

ライター:

この記事の結論
  • 33歳の転職も遅くないが、家族を巻き込んで理想から逆算してキャリアを決定する必要あり

  • 同業界または同職種への転職の場合、今の職場で実績を積んでから転職した方が良い条件で転職できる可能性が上がる
この記事を書いた人
業界の闇を晒す元人事 るてぃ
トップセールス→ベンチャー人事→独立
毎月の書類選考人数:100人以上
キャリア相談・面接の数:400以上
取引していた転職エージェント/転職サイト:120社以上

本当にためになる情報を伝えて、求職者も企業も幸せにならないミスマッチの就職を1つでもなくすことが目標です。
Twitter:@rutty_JobTier

 

るてぃ

33歳。家族のことを考えるとなかなか転職に踏み出せない方も多いのではないでしょうか?

  • 33歳の転職は遅い、厳しい
  • 未経験の転職は無理

このように言われることも多いですよね。

年齢で区切られてしまうこともありますが・・・

るてぃ

転職の本質は、あなたが入社して活躍できるイメージを企業側が持てるかどうかです。

結論からお話しすると、33歳だから必ずしも転職に不利になるわけではなく、むしろ即戦力として企業に求められている年齢層だと言えます。

まつぱち

30代前半のキャリアは、4,50代にも大きな影響を与えるので未来から逆算して動くことをオススメします。

本日のプレゼンター
転職市場を知り尽くしたプロ まつぱち
東証一部人事→転職エージェント→独立
  • 偏差値35の不登校学生からキャリアを逆転
  • 累計キャリア相談者数6,000名以上
  • 累計25回、社内月間売上トップ受賞
  • 大好評キャリア相談で転職成功者多数
  • 相談者様の声
Twitter:@matsu_JobTier

るてぃ

そこで今回も、元転職エージェントのまつぱちさんと一緒に、33歳の転職の注意点や成功するためのポイントを解説していきたいと思います。

まつぱち

一緒に、戦略的にキャリアを考えていきましょうね!

33歳の転職の実態

まつぱち

30代前半の転職は難しいと思っている人が多いみたいです。

まつぱち

実態はどうなのでしょうか?

リクナビNEXTが出している調査では、30代前半の転職経験者のうち50.4%が「不利だとは思わなかった」と答えている結果が出ています。

参照:リクナビNEXT「30代前半の転職って有利?不利?

まつぱち

つまり、30代前半だから転職が難しいと言う訳ではないので安心してください!!!

dodaが出しているデータでも転職成功者は20代後半の次に30代前半が多いです。


年齢の内訳を見ると、最も割合が高いのは「25~29歳」の39.6%で、次いで「30~34歳」の23.1%、「40歳以上」の14.4%が続きます。前回と比べると、「30~34歳」「35~39歳」の割合が下がっています。一方で割合が上がっている「24歳以下」「25~29歳」「40歳以上」は、転職者の数で比較しても増加していることが分かりました

参照:doda 転職成功者の年齢調査(2019年上半期

未経験業界・職種への転職は事実難しい

るてぃ

一方で、完全未経験の分野にチャレンジしたい場合は、相当な覚悟で挑んだ方が良いです。

例えば営業からエンジニア、公務員から営業など全く畑違いの職種にチャレンジする場合、いくら前職で実績や信頼をあげていたとしても転職が難航する可能性が高いです。

るてぃ

同じ未経験なら、若手の方が扱いやすいと思うのが企業の本音ですね。

やはり一般的には年齢が若い人の方が、

  • 素直で新しい環境にも馴染みやすい
  • 吸収力がある

と判断されます。

るてぃ

スカウトメールもポテンシャル採用を考えているなら若い人(〜29歳まで)が優先です!

なので、未経験業界・職種への転職はライバルに20代がいる場合、30代前半でも圧倒的に不利になります。

 

結局は覚悟次第で変えられる

まつぱち

圧倒的不利なことは事実ですが、未経験分野に転職出来ないと決めつけるのは勿体ないです。

実際に33歳で未経験職種に転職した事例をみてみましょう。

るてぃ

実際に未経験業界・職種への転職をしている人がいるのは安心しますよね。

また、「30歳を過ぎちゃったけど今の職種からキャリアチェンジしたい」と思っている方は、他ではあまり見ないニッチな職種であれば未経験の募集を歓迎している場合があります。

るてぃ

特に手に職をつけられる仕事であれば、将来的に独立するなど選択肢も広がりますね!

まつぱち

究極はこの言葉の通りだと思います。

転職を成功させるかどうかの問題は「年齢」ではなく『覚悟』

ただし、年収DOWNは避けられないと思うので

 

注意:コロナの影響で採用市場は縮小傾向に

まつぱち

4月以降、コロナの影響で転職市場が大きく変化しています。

通常、未経験OKの求人が経験者募集の求人を上回るのですが、逆転する結果に。

るてぃ

私が働いている会社も、中途採用は全面ストップ。

再開するとしても経験者募集だけの予定です。

type転職エージェントが出しているレポートでも同様の回答が書いてありました。

また第二新卒や未経験者など、ポテンシャルを重視する中途採用を見合わせる企業が増えています。先行きが不透明な中、育成コストのかかる若手より、即戦力の採用を優先する傾向が強まっているためです。

参照;type転職エージェント 新型コロナで変化する転職活動のポイント

まつぱち

企業もこの人なら活躍できそうと確信できる人じゃないと採用しなくなっています。

勢いで転職活動を始めるのではなく、戦局をみて戦うのは大切ですよ。

るてぃ

逆に言えば、このような状況下でも採用に積極的な企業は、業績が伸びている企業だと言えるでしょう。

まつぱち

IT業界や介護業界は積極募集中ですしね。

33歳のキャリア戦略

家族を巻き込んで今のキャリアを決定しよう

るてぃ

家族=チームと考えて、話し合いながらご自身のキャリアを考えることが大切です。

まつぱち

ご家族がいる方でも、家族の同意なしに次の職場を決めてしまう人がいるのですが、後々もめる原因になります。

私が前に担当した求職者の方でこのような方がいました。

昨年、年収1000万円を超えたのですが、全く貯金が増えません。給料日前になると貯金残高が数千円になることも。
今後、子供の教育費がさらにかかると考えると到底足りません。

収入を増やすことを考え、外資系のコミッション重視の会社に転職を決めました。
年収で400~500万円は上がる見込みです。

ちなみに妻は専業主婦、貯金残高についてはいつもはぐらかしているので知らないと思います。

るてぃ

チーム戦略としては最悪ですね。。

家族で理想の状態を描き、それぞれがどのようなキャリアを決めるのが良いのか考えることが鉄則です。

場合によっては、奥様にパートでも時短勤務でも働いてもらう必要も出てくるでしょう。

 

1社に勤め続けるのは逆に危険!?

33歳で1社経験ということは、10年以上同じ会社で勤めているということ。

新卒から入社しているので、他の会社のルールや評価も知らず、今の会社の評価が絶対と思ってはいないでしょうか?

まつぱち

長く勤めるのは悪いことではないですが、社外の評価も意識した方が良いです!

下記のツイートにもあるように、30代後半は今までのスキルが認められ自然と声がかかる存在になるのが理想です。

るてぃ

そのためにも自分の市場価値を定期的にチェックすることは大事なんです。

特に大企業だと社内で役立つ出世スキルと、社外で求められているスキルが別になる場合もあります。

井の中の蛙状態だと今後の時代の流れに取り残されてしまいます。

るてぃ

すぐの転職を考えていなくても「ビズリーチ」などのスカウト型転職サイトに登録して、どの程度スカウトをもらえるのかを市場価値を測るバロメーターにしても良いでしょう。

 

33歳で転職をする際に注意すること

るてぃ

33歳、企業が求めているのは即戦力人材です。

どの実績を推せば、入りたい企業に響くかは考えて考え抜きましょう。

転職する際に注意すること

  • 転職先が決まる前に退職しない
  • 実績を書く際は相手に伝わるように書く・話す
  • 「何となく嫌だ」という曖昧な理由なら転職しない方が良い
    →実績を上げてから転職した方が、良い転職先を見つけられる

転職先が決まる前に退職しない

るてぃ

衝動的に会社を辞めて、出ていくお金しかないのは危険です!

コロナの影響で「即戦力として働けると判断した方のみしか採用しない」方針が強くなっている今、次の転職先を決めずに退職するのは相当危険です。

るてぃ

やはり家族がいる方より独身の方が「どうにかなるだろう」と思ってしまいがちですね。

面接に落ち続ける→金銭的に余裕がなくなり、焦って内定をもらえたブラック疑惑がある会社に入社 →早期で退職する

という悪循環は割とよくある例です。

るてぃ

嫌だからと言って、すぐ辞めないように!!
コロナの影響で企業も採用を見合わせる企業も増えてます。

まつぱち

転職が決まる前に辞めるデメリットはこの記事にも書いたので参考にしてください。

 

実績を書く際は相手に伝わるように書く・話す

まつぱち

良い実績を持っているのに、見せ方や話し方が悪く人事に伝わらないと言う悩みはよく聞きます。

業界が違ったり、会社の規模感が違うと「その実績がすごいのかどうか」人事に伝わらない場合があります。

るてぃ

伝わる喋り方のポイントは3つ

  • 出来る限り数字を用いて表現する
  • 結論から話す
  • 相手が理解出来ているか確認しながら話を進める

これらを意識すれば、イメージしやすくなります。

まつぱち

模擬面談に対応してくれる転職エージェントも多いので、困ったらエージェントに頼ってみましょう。

その際は、大手エージェントではなく、中小または独立して個人事業主として転職エージェントをやっている方に相談することをオススメします。

まつぱち

大手エージェントは質より数のため、対応が雑なケースも多いんですよね。

詳しくはこの記事をご参考にしてみてください。

 

何となく嫌だという曖昧な理由では転職しない方が良い

まつぱち

年齢関係なく言えることですが「何となく嫌だ」で転職するのはNGです。

33歳の転職の場合実績がないと、今よりも良い条件の会社に転職するのは難易度がかなり上がります。

まつぱち

明確に嫌な理由が言えないのであれば、今の会社でまずは話せる実績を作ってから転職した方が良い結果になりやすいです。


このツイートのように今の会社じゃなくても、副業やリクルートが運営している他社の事業課題の解決にチャレンジ出来る「サンカク」サービスなどを活用するなど実績を作る方法は他にもあります。

30代前半が転職を成功させるコツ

るてぃ

最後に30代前半が転職を成功させるコツをお伝えします。

転職の軸をハッキリさせる

まつぱち

なぜ、転職をしたいのかがハッキリしないと、早期離職を繰り返す原因にもなってしまいます。

30代で転職に失敗すると、後々大変になります。

仕事を辞める根本の理由としては、仕事の内容・社風・人間関係・労働条件と様々な要素があげられますが、1つ言えるのは、

まつぱち

あなたの希望を全て満たす会社はないということ!!!

るてぃ

全て自分の思い通りにやりたいのであれば、起業するしかないですからね。。

このことを強烈に意識した上で、自分の価値観に合う仕事の条件は何か、箇条書きでまずは書き出してみましょう。

方向性が明確に決まると、求人のミスマッチを減らすことが出来ます。

 

企業にこの人は即戦力で活躍できるとイメージさせられるかが勝負

まつぱち

求められたポジションで、3か月以内に結果を出し、可能性を示せるかを企業は期待しています。

面接対策も、企業分析から始めて適切なアプローチを経て望まないと、ズレた自己PRになりかねません。

ノリで転職が決まる20代とは訳が違うので、頭を使って転職活動を行うことが大切です。

るてぃ

企業にこの人なら即戦力で活躍できそう!と思わせられたら勝ちですね。

 

転職エージェントに頼る

まつぱち

その上で、どうすれば良いか分からない時はエージェントに相談しましょう。

転職エージェントは転職支援のプロです。

今まで何百人、何千人という転職者の事例を見てきているので、転職エージェントのアドバイスはあなたのキャリア形成にも活かせることが多いでしょう。

まつぱち

相談しながら進めると、不安も解消できますしミスマッチを減らすことも出来ます!!

 


もちろん、転職エージェントを利用したからといって、必ずしも企業に応募しないといけない訳ではありません。

相談した上で、転職ではなく今の会社でもう少し頑張ってみようという結論になることもあると思います。

るてぃ

周りに流されず、あなたにとって最適なキャリアを描けることを願っています。

===

るてぃ

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