今回要約するのは「プリンセス・マーケティング」です。
プリンセスとタイトルにあるように女性の購買心理に基づいたマーケティング方法をギュッと濃縮した1冊です。
・女性に売れる商品とは?
・男性向けの商品と何が違うの?
マリエ
そんな疑問や悩みを持つ方におすすめです。
著者である谷本理恵子さんは、運営責任者として4社6年以上の通販事業に携わり、合格率1%と言われるダイレクト出版認定のセールスライターです。
女性のお客様への売り方や文章の作り方のマーケティングの本質を伝えるセミナーなどの活動もされています。
マリエ
筆者はまさに「女性に売る」専門家なのです。
そんな専門家が書いた「プリンセス・マーケティング」の中身を私なりに解説していきます。
このページの目次
この本では、女性のならではの購買意欲をかき立てるポイントを知ることができます。
女性向けの商品をマーケティングする時には男性と女性の違いを理解する必要があるということです。
筆者は従来のマーケティング本は男性思考のものが多いと気づき、女性思考の本を書こうと思われたそうです。
マリエ
男性と女性では何がどう違うのでしょうか?
女性の買い物の目的は他者からの評価ではなく、自分に自信を持つための自己充足が目的と書かれています。
マリエ
目的からすでに違うなんて驚きですよね!
このような違いを活かしたマーケティング方法について、私なりに本書の解釈をまとめてみました。
まず、本書は下記のような人におすすめです。
「女性」購買心理に合わせたマーケティングついて書かれています。
ビジネスだけではなくプライベートにも活かすことのできる本です。
女性向けの商品を売りたいという人はもちろんですが、奥さんや彼女の心理を知りたいという男性にも役立つ本です。
本書では、女性の購買意欲について7つの原則をもとに男女の違いを比較しています。
女性のお客様をターゲットにしている人には基礎からしっかり学ぶことができる1冊になっています。
ー谷本理恵子『プリンセス・マーケティング』(2019 エムディエムコーポレーション)より引用
マリエ
特に重要だなと思ったポイントを私なりにまとめてみました。
男女の購買心理を比較〜重要点〜
マーケティングにおける商品にストーリーを持たせることは価値があると重視されています。
マリエ
男女によってストーリーの考え方も分けないといけないということです。
男性はヒーローストーリー、女性はプリンセスストーリーと本書では書かれています。
男性はわかりやすい例だと漫画のワンピースのような仲間を集めて、敵を倒したりしますよね。
女性はディズニープリンセスでも白雪姫やシンデレラのように綺麗に変身していくというもののようです。
女性に向けた商品は、ヒーローのような客観的評価ではなく、自分らしさを取り戻すといったストーリーを取り入れるということです。
マリエ
商品のコンセプトやストーリー作りの際にここが要注意になるのですね。
美容関係の商品は「自分本来の美しさを引き出す」といったキーワードが実際に使われているのがその一つだと思いました。
マーケティングの基礎を固める上でこの感覚を持つことは重要になってきます。
男女では購入を決定るすまでの考え方にも違いがあると書かれています。
男性は比較検討し、女性はまず試してみるという方法で意思決定をするということです。
家族でショッピングモールに行くと奥さんや女性陣を待っているお父さんや男性陣がよく見かけられると思います。
マリエ
私も友人と会話に行く時、一通りお店を見てから買うものを選んでいますね。
ここでも男性と女性の購買心理が違うことがわかります。
男性はさくっと目的のお店に行き、目的のものを購入します。
一方で、女性は一通りいろんなお店を見てかあら、自分にあった商品で運命の出会いを探しているということです。
マリエ
男女で買い物をするときの時間のかかり方に違いが出る原因もよくわかりますよね。
マーケティングではこういった意思決定の行動も理解をしていくことが重要なのだと思いました。
マリエ
女性向けの商品のコンセプトの作り方や女性の行動についてみてきました。
もう一つ重要なポイントとして、どういった心理で商品の購入への期待をいているかという点です。
求めるストーリーと同様に、男性は結果や成果が伴う事を期待して、女性は自己充足・自分らしさを出せることに期待をしています。
マリエ
マーケティングでは買ってもらうだけではなく、買ってもらった後も喜んでもらえるようにするべきですよね。
買ってもらった後に、残念な思いをさせてしまってはリピートにも繋がりません。
そこで安心感を持たれるようなリスク回避の売り出し方についても必要になってくると思います。
男性は結果が出ないとマイナス感じるので、結果が出ないときには返金をするなどの保証を考えます。
女性は自分らしさを求めているので、イメージと違うことや継続できないとマイナスに感じます。
その場合は継続できないときに残金を返金といった工夫が可能です。
マリエ
実際にもこういった工夫をされているビジネスがありました。
マリエ
いろいろな場面での男女の違いを知ることで売りたい商品の方向性も見えてきますね。
本書を読み進めて私的に重要だなと思った点をまとめてみました。
マリエ
マーケティングの中で価格設定は重要になってきますよね?
女性の購買心理に基づくとただ「安い」だけではダメと言うことです。
再度お伝えしますが、女性は自分本来の姿を取り戻せるそういった商品を好みます。
そのため商品と自分自身の価値や値段が一致すると考えます。なので安すぎると自分の価値を下げることになります。
マリエ
ここで注意するのは安さとお得さは違うと言うことです。
マリエ
私もB社の商品が欲しくなります!
こういった心理的要因を考えた価格設定や売り出し方に工夫が必要になってくると言うことを知りました。
本書を読んでみて、男女の購買心理の違いを具体的に知ることができました。
マリエ
自分の買い物を思い出すと、確かに!と思うことがたくさんありました。
もちろん、全女性に合うとは言い切れないと思います。
しかし実際に現状売られている商品にも共通するポイントが多いと感じました。
マリエ
商品企画の段階から販売中の商品のブラッシュアップまですぐに実践できそうですね。
マリエ
商品のストーリーを考えていくポイントは今すぐにでも取り入れたいですね。
本書では女性向け商品ですが、男性向け商品でもストーリー性はやはり重要だと思います。
普通に買っているキャベツでも、農家の方のストーリーや思いがあればその商品の価値が上がると思います。
女性の心理にフォーカスすれば、尚更ビジネスにも商品にも価値が上がっていくのではないでしょうか。
ここまでを通してビジネスに活かすことのできる本なのは皆さんも実感していると思います。
マリエ
記事の冒頭で女心を知りたい人にもおすすめしています。
男性は彼女の買い物の付き添いの時にはこの本のことを思い出してくださいね。