きだっち
皆さんこんにちは。JobTierアシスタントのきだっちです。
この記事を読んでいる皆さんの中には、
・年収が低いけど、出世して年収が上がるのを待った方がいいのかな。
・それとも年収が高い会社に転職したほうがいいのかな。
と悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
きだっち
私も転職して、前職より年収が上がりました。
でももっと年収を上げるなら、今の会社で頑張って出世するしかないのかな?
まつぱち
待って、きだっちさん!
年収を上げる方法は出世と転職だけではありませんよ。
年収を上げる方法は転職・出世・副業・投資などがあり、出世や転職だけではないです。
きだっち
副業もですか?
でも難易度が高そうなので、出世が現実的なんですかね。
まつぱち
出世して年収を上げるために頑張る!
のはいいことですが、副業などの選択肢を持つともっといいですよ。
年収を上げたいから転職を考えたり、出世に向けて頑張る人は多いです。
副業や投資も選択肢に入れることでより高い年収になる可能性があります。
きだっち
年収を上げるために1つの方法に絞るよりも色々行った方がいいのですね。
まつぱち
そうです。
また年収を上げる上で大切な考え方が自分の市場価値を上げることです。
年収を上げたいと思っている人は色々な選択肢を持つことで、今から少しずつ年収を上げていける可能性があります。
そして自分の市場価値を上げていくことによって、より高い年収にすることが可能です。
このページの目次
今の日本は世界の先進国に比べても給与が低く、年収を上げるのが難しくなっています。
きだっち
そもそも年収上げるの難しいんですか?
まつぱち
そう、難しくなっているんです。
平均年収の推移と年収を上げるのが難しい理由を説明します。
平均年収の推移のデータでは、1990年代の日本は平均年収は470万円前後でしたが、2000年になってからは徐々に下がり、リーマンショックの影響を受けた2008年に一気に下がりました。
近年平均年収は上がってはきたものの、過去最高の平均年収までは届いていないのが現状です。
平均給与(実質)の推移(1年を通じて勤務した給与所得者)
参考:厚生労働省公式ページ
きだっち
昔に比べて日本の平均年収って30万円以上低いんですね。
まつぱち
そう、1990年代は今よりも平均年収が高かったのです。
そして年功序列で給与が上がっていった時代!
日本は終身雇用によって入社後は定年まで働き続け、年齢とともに年収も上がっていく年功序列の社会でした。
年収が同世代で横一線のような状態で、優秀な人や成果を出した人が年収が高くなるわけではありません。
まつぱち
年収が上がりづらい1つ目の理由は年功序列が浸透してきたので、成果や実績が年収に反映されづらいからです。
また業績が良く会社の利益が上がっても内部留保となるため、社員の基本給が上がりません。
会社が内部留保としてお金を溜め込んでおきたい理由はいつ業績悪化するかわからないので、最悪の事態に備えておくためです。
まつぱち
年収が上がりづらい2つ目の理由は会社がいざというときのためにお金を溜め込んでおきたいため、基本給アップにつながらないからです。
近年ではリーマンショックやコロナの影響で業績が大きく悪化するような業界もあり、社会がいつどのような状態になるかわかりません。
従来の日本社会の雇用形態や経済面から年収は上がりづらくなっています。
きだっち
前職の私の年収は平均よりも低かったですが、年収が低くて悩んでいる人はどのくらいいるんでしょう?
まつぱち
転職者の中でも「年収が低い」が理由で転職をする人は多く、きだっちさんと同じように年収が低くて悩んでいる人は一定数います。
厚生労働省の調査結果から平成30年の男女別の20代後半の転職理由でも給料の低さが転職理由でも多いです。(参考:厚生労働省 平成30年雇用動向調査結果の概況)
またリアルな声としてSNSでも給料が低く困っている人は多く見かけます。
親に今の不満を言った。
— mo_om。 (@lovesnow_w)August 4, 2021
新たに都内で仕事探そうと思う。
せっかく頑張って資格取っても、資格手当も何もないし、給料低いのがもういい加減限界。
インスタとかでよく見かける
— にゃん (@nemuui_non)August 9, 2021
手取り25万で節約術とか
全然理解できない世界線ᐡ•̥ ˍ •̥ᐡ
絶対無理だ、、
贅沢したいとかじゃなくて
そんな安月給で貯金とかもなくて
将来に不安しかない、、
きだっち
年収が低くて悩んでいる人結構いますね。
まつぱち
そうなんです。
年収が低いから転職を考える人は多いです。
転職理由の数字にも表れているように年収が低いと悩む人は多いです。
まず年収を上げたいと考えているのであれば、捨てるべき価値観をお伝えします。
きだっち
捨てるべき価値観?
それって一体なんでしょうか?
まつぱち
捨てるべき価値観は次の5つです。
年収を上げるために捨てる価値観
従来の日本社会であれば年収アップが期待できたような価値観も含まれています。
しかし、今では捨てたほうがいい価値観です。
まつぱち
それぞれ詳細を説明していきます。
年功序列の考え方を捨てたほうがいいです。
日本社会は過去、年功序列のもと年齢とともに昇級・昇格し年収が増えていきました。
平成25年および30年に厚生労働省にて行われた賃金の統計調査では下図のように年齢とともに年収が上がっています。
これまでは年功序列による年収アップが一般的でしたが、これからは年功序列に期待しないほうがいいです。
きだっち
年功序列崩壊を耳にしますが、いつか年齢とともに年収が上がらなくなってしまうのでしょうか?
今後は年功序列の崩壊により年齢とともに年収が上がりにくくなります。
経団連の中西会長も終身雇用の限界を訴えており、日本の雇用制度の見直しも考えられています。(参考:日経ビジネス「相次ぐ脱終身雇用宣言、信頼と責任築く経営哲学いずこに?」)
年功序列の崩壊は一社に勤め続け、年齢が上がっても、自動的に年収が上がらないことになります。
つまり「同じ会社で給与が上がるのを待つ」が通用しなくなることが予想できます。
きだっち
国としても雇用の制度見直しの考えがあるんですね。
まつぱち
そうなんです。
そして終身雇用や年功序列が崩壊すると年齢と共に年収が上がらなくなりす。
社会的に終身雇用が厳しくなっていることからも、年功序列に期待をしてただ年収が上がるのを待っているのは危険です。
大手企業に入社すれば年収も多くもらえて安心の考え方を捨てたほうがいいです。
きだっち
自分の親の時代は大企業に入るのがステータスだったと聞きますが、今は大企業に入社すれば安心ではないんですね。
まつぱち
親の時代は大企業に入れば年齢とともに確実に年収も上がっていってきました。
大手企業は生涯でもらえる平均年収が高いかもしれません。
しかし大手企業の年収は年功序列で年齢とともに上がる場合が多く、成果や実績で年収が上がることは少ないです。
きだっち
頑張って成果を出しても給料に反映される可能性が低いんですね。
まつぱち
その通りです。
またここ数年での業績の低下や昨今の新型コロナウイルスの影響を受けてリストラを行う企業もあります。
大手企業ならじっと待っていれば高い年収がもらえて安心と考えるのは危険です。
仕事を闇雲に頑張るという考え方を捨てたほうがいいです。
まつぱち
仕事をひたすら頑張り、残業もして年収を上げようとする考え方もあまりよくありません。
きだっち
残業で給料を少しでも上げようとしてる人は多い気がします。
まつぱち
残業を何十時間も頑張っても、結局は時間の切り売りになってしまう
そして体には疲労が溜まることになり、健康的にもよくないです。
時間を使ってひたすら仕事を頑張るのではなく、
・目に見える成果を出す
・自分の市場価値を上げる
といったことが年収を上げるポイントです。
今の会社で目の前の仕事を頑張ってこなしても年収アップにはつながりにくいです。
しかし頑張って目に見える成果を出せば、上司や会社も評価し、昇格や昇級の可能性が上がります。
きだっち
今の仕事もただ頑張るのではなく、どうやったら目に見える成果を出せるかを考えながら頑張った方がいいですね。
まつぱち
そうです。
成果を出せば年収アップにもつながります。
また市場価値を上げれば、今の会社で昇級する可能性もありますが、転職市場でも有利になるのです。
結果的に転職したとしても、年収が上がる可能性があります。
きだっち
市場価値を上げた方がこの先のキャリアでも有利になるんですね。
まつぱち
そうです。
市場価値を上げることで結果的に年収アップも期待できます。
ただひたすら長い時間仕事を頑張るのではなく、どうしたら成果を出せるか、市場価値を上げられるかの視点で仕事に取り組むのがおすすめです。
業種業界選びは適当でいいという考え方も捨てたほうがいいです。
まつぱち
年収が上がれば業種業界はどこでもいい!
との考えで転職をするのはよくありません。
きだっち
例え今よりも年収が上がるとしても、業種や業界もしっかり見極めて転職活動した方がいいのでしょうか?
まつぱち
そうです。
これから伸びる業界かどうかが重要です。
転職によって年収を上げるのであれば、年収アップが見込める業種業界を選ぶ必要があります。
「好き」を仕事にしたい人もいますが、軸を「年収を上げる」に絞った方がいいです。
きだっち
ちなみに「好き」を仕事にしたいと思っているとどういうことが起こるのでしょう?
まつぱち
転職の軸を年収アップに絞らず、「好き」を仕事にしたいと思っていた場合に起こりうる状況として次のようなことがあります。
<年収アップに軸を絞らない事例>
例えば好きな美容系のサービス業に転職したいと思っている場合です。
サービス業や小売業は年収が低い傾向にあり、成果を出したり、出世したとしても高い年収を得られる可能性は低いでしょう。
このように業種業界の選択を誤ると年収アップできなくなります。
転職で年収を上げたい人はこれから伸びる見込みのある業種業界を見極め転職する必要があります。
一社に長く勤めるという考え方も捨てましょう。
まつぱち
終身雇用や年功序列が崩壊しつつある今、「一社に長く勤めて年齢とともに年収が上がるのを待つ」のはとても危険です。
きだっち
1つの会社に依存しちゃいけないんですね。
でもどうしたら・・・
まつぱち
自分の市場価値を上げることが大切なのです。
終身雇用が限界を迎える中、一社で長く働こうと考えるのは危険です。
大切なのは「専門的なスキルを身につける」ことや「人脈を増やす」など市場価値を上げることです。
市場価値を上げることで、会社の業績が悪化し、最悪リストラや倒産などの状況に直面しても次の仕事が見つかりやすくなります。
一社に長く勤めるのではなく、どこの会社でも仕事ができるように市場価値を上げることがおすすめです。
きだっち
年収アップのために捨てた方がいい考え方はわかりました。
今度は年収アップのためにどのような行動をすればいいのか知りたいです。
まつぱち
年収アップのために起こせる一般的な行動は大きく4つあります。
年収を上げる一般的な方法
「出世する」や「転職する」など一般の会社員が行なっているやり方に加えて、「副業する」や「投資する」などのやり方があります。
それぞれの方法の詳細を説明していきます。
今の会社にいながら年収を上げていく方法として、出世があります。
まつぱち
・年収は上げたいが、今の会社からの転職は考えていない
・出世したいと思っている
このような人は年収アップのために今の会社で出世する選択肢があります。
出世して社内での階級が上がることで基本給も上がります。
基本給が上がれば、同じ時間だけ残業したとしても残業代は増え、賞与も増えます。
つまり総合的に年収アップが見込めるのです。
きだっち
確かに基本給がアップすれば、残業代も賞与も上がりますね。
でも出世するのは難しいのではないでしょうか?
まつぱち
出世も今すぐとはいきません。
しかし出世を見据えた仕事をし、評価を上げることは大切です。
出世もただ時間がたつのを待たない方がいいです。
会社によりますが、社内営業や資格取得など、自分の会社で評価を上げるのがポイントになります。
注意点は年功序列が強く残っている会社では、ある程度年齢を重ねないと出世できないことが考えられます。
年齢関係なく出世している先輩がいるなど実績があれば、年収アップのために出世を目指す価値があるでしょう。
会社員が今の会社にいながら、年収を上げる方法として副業があります。
まつぱち
・今の会社での出世はそんなにすぐできない
・でも年収は少しでも上げたい
と思う場合は副業であれば、出世に比べて年収も上げやすいです。
平日の日中に本業の会社があるが、平日夜や土日は時間がある人にはおすすめです。
副業であれば空いた時間を使って、毎月少しずつ稼いでいくことで、年収は単純計算で増えていきます。
きだっち
副業はハードルが高いと感じる人もいそうですが、すぐに始められるんでしょうか?
まつぱち
知識やスキルが必要ない副業も多くあります。
未経験で何のスキルもない人でも始められる副業は多いです。
副業には以下のように、自分のスキルや経験を活かすようなものから未経験でもできるようなものまで様々です。
副業の例
・仕事後にバイトをする
・アンケートモニター
・レビューや口コミを書く
・ライター
・動画編集
・Web開発、Webデザインなど
最初から未経験者が副業で大きく稼ぐのは難易度も上がります。
しかし月1万円プラスのように少しでも収入を上げるための副業であれば、比較的難易度も下がります。
月々1万円プラスであれば1年間で12万円も収入が増えます。
まつぱち
今はクラウドソーシングサービスで募集している案件も多いので、副業も始めやすいです。
また副業のメリットとして専門スキルと実績をつけていけば市場価値を上げることもできます。
しかし、会社で副業を禁止されている場合は副業をしない、もしくは副業がバレないように税金対策をするなど注意が必要です。
会社員で年収を上げるために副業をするのは空いた時間を使うことができ、スキルアップにつながる可能性もあるのでおすすめです。
会社員が今の会社にいながら年収を上げるもう1つの方法に投資があります。
まつぱち
・副業禁止なので副業はしたくない
・副業するための時間がそんなに取れない
など今の会社にいて、かつ副業以外で年収を上げたいのであれば投資があります。
投資であれば副業をせずとも今ある資産を運用して、複利で資産を増やせる可能性があります。
投資の種類は下記のように様々です。
投資の例
・投資信託
・不動産投資
・株式投資
投資信託であれば少額からでも運用ができます。
その他にも不動産投資は家賃収入を得ることでお金を増やすことができ、株式投資であれば株式の配当を得て、福利で資産を増やしていくことができます。
投資のデメリットとしては資産を運用するため、元本が減る危険があることです。
大きくお金を得ようとするとリスクが上がるので、注意が必要になります。
今ある資産を運用することでお金を増やしていくことができる投資も年収を上げる選択肢の1つとしておすすめです。
会社員が年収を増やしていく方法の中でも近年多いのが転職です。
まつぱち
今いる会社が年収が低い業界であれば出世しても年収の上限も決まっているので、転職を意識した方がいいでしょう。
給与は個人のスキルや年齢だけで決まっているわけではありません。
そもそも業界によって給与の相場があります。
転職をすれば年収が上がるとは言い切れませんが、年収が低い業界に勤めている人は年収の高い業界に転職することで年収が上がる可能性は高いでしょう。
まつぱち
実は飲食やアパレルなどのサービス・小売業は年収が低い傾向にあります。
サービス業・小売業以外でも業界的に年収が低いのであれば、年収を上げるために業種業界を変えるのはおすすめです。
業種や業界を簡単に変えられるか不安に思うかもしれませんが、可能です。
きだっち
私も派遣事務から無事エンジニアに業種を変えることができました。
今の会社で働き続けることに拘らない人や業界的に先が厳しいかもと感じている人は年収を上げるための転職の検討をおすすめします。
年収を上げるための具体的な方法をお伝えしてきました。
今年収が低く、年収を上げるために出世、副業、投資、転職をするのは大切です。
しかし今だけでなく、今後長く働いていくことを前提に年収を上げる方がさらに大切です。
まつぱち
これからは年功序列で年収が上がらない。
終身雇用がなくなり、リストラの危険性も十分考えられる社会になりそうと感じているかもしれません。
出世や転職を考える人は多く、年収が上がる可能性もありますが、同時に自分の市場価値を上げることを意識したほうがいいです。
市場価値が高まれば、出世や転職も有利になります。
市場価値を高めるために今の会社の仕事や副業は最大限活用し色々なことを経験していきましょう。
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Twitter:@kidachi_JobTier