マリエ
こんにちは、JobTier編集長のマリエです。
コロナの影響でガラッと変わった就職活動。
不安に思っている学生さんも多いのでしょうか?
マリエ
合同説明会もないし大学で友達と情報交換もしにくい。
今の学生さんってどうしてるんだろう・・・
「令和時代のキャリア戦略」をコンセプトに掲げているJobTierとしても、学生さんが就活で困っているのを看過するわけにはいかない! !
ということで、
マリエ
今回は、4社の人事を経験、現在は就職エージェントneoで学生の就活相談にのっている「就職活動のプロ」橋本さんに、コロナ禍での就活攻略法について聞いてきました。
マリエ
元人事の私としても、今回のインタビューはかなり楽しみにしていました!!
ちなみに橋本さんは、新卒で入った会社で人事を経験。その後、新卒の人材紹介会社の立ち上げに関わり、現在は人材紹介会社大手のネオキャリアで「逆転就活チャンネル」というyoutubeチャンネルを運営中。
就活に役立つ本質的な情報を発信し続けているまさに「就活のプロ」です!
マリエ
就活に悩む全ての学生に届いて欲しい内容になってるので、シェアしていただけると嬉しいです!!
このページの目次
マリエ
橋本さん、きちんとお話しするのは初めてですね!
本日はよろしくお願いします!
橋本さん
よろしくお願いします!
zoomで取材させていただきました!(取材日:6月23日)
マリエ
ウォンテッドリー株式会社の調査では面接解禁前の6月1日時点で22卒の学生の7割が内定を獲得しているとのデータもありました。
橋本さんが振り返ってみて、22卒の就活はどんな印象でしたか?
橋本さん
22卒の就活はさらに二極化が進んだ印象です。
マリエ
え、そうなんですか?
橋本さん
はい、コロナ以前よりも就活・採用が早期化しているので、少しでも出遅れた学生は内定獲得が遅れてしまう…という二極化です。
マリエ
なるほど、コロナの影響をもろに受けているのでしょうか?
橋本さん
そうですね。 今までは、ナビ媒体や対面の就活イベントで企業と直接的なコミュニケーションが取れていましたが、今はコロナで企業との直接のやり取りが完全に遮断されてしまい、この方法は通用しなくなってしまいました。
学生は自分から行動をしないと企業との接触の場を逃してしまうので、二極化が進んだんじゃないかなと思います。
マリエ
発信に慣れていない学生にとって、就活の難易度は上がっているということですね。
橋本さん
はい、さらにコロナの影響で、一人で孤独に就活している子が多いのも問題です。
学生のリアルな就活事情を話してくれる橋本さん
橋本さん:これまでは大学の食堂やサークルで「今どこの会社を受けているの?ちょっと教えて」などとリアルな情報交換が出来たんですけど、それもオンラインに切り替わったので、学生は能動的にコミュニケーションを取る必要が出てきたんですよね。
そうすると、Twitterとか、それこそいろんな情報ツールを使ってインプットするんですけど、それが頭でっかちになってしまうんです。
マリエ
うーん、気持ちわかりますね。不安で調べまくってさらに不安になる感じ。
橋本さん
先輩の事例をより合わせた誰の自己PRなのか分からないような自己PRを作り上げてしまったり、
インプットが多すぎて私なんか受からないんじゃないかなと思い込んで一歩が出なかったり。
橋本さん:他にも、「正直に面接で『入社したいです』と言うと、胡散臭く聞こえると言われました。入社したいことをさりげなく伝える方法ってないんですかね?」と聞いてくる学生もいました。
マリエ
うーん、、だいぶ、ズレた解釈ですね。
シンプルに入社したいと言ってくれた方が良いです。
橋本さん
なので、私のもとに相談にきてくれた学生さんには、「こねくり回さず、もっとシンプルに考えた方が良いよ」と伝えるようにしています。
マリエ
でも、シンプルに考えるって結構難しいと思うんですが、どうアドバイスされているんですか?
橋本さん
橋本さん:学生生活の中で身についた「能力」と価値観や行動特性を含めた「性格」。
この2つがちゃんとかみ合う会社を見つけてくださいねと伝えています。
だから、業務内容や業種に変にこだわりすぎたり、枠にはめて考えすぎると上手くいかないですね。
マリエ
なるほど、具体的に橋本さんが思う「能力」ってどんなものですか?
橋本さん
「面接の時にキャバ嬢をやってることを話した?」って聞くと、「そのことは絶対言わないです」って言うんですよ。
学校の先生に「水商売をやっていることが知られたら、就活で不利だからそんなこと言わないように」って言われましたと。
マリエ
おおお、絶対「接客経験あり」という点で言った方がいいですね。
橋本さん
橋本さん:しかもその子って、最初から1位だった訳じゃなくて、最初はなかなか指名が入らなくて悔しくて、色々工夫したら1位になったそうです。
つまり、工夫して1位をとるために磨かれた才能こそ「能力」であり、悔しくて頑張ったのは負けず嫌いな「性格」と言えます。
私が自己分析を手伝う中で、整理をしてあげて、それを面接できちんと伝えたら上場企業で内定が出ましたね。
マリエ
学生の中での勘違いって色々ありますよね。
リーダーの経験がないといけないとか。
橋本さん
マリエ
そうですね。ポジションではなく、経験したことによって、何を学んだかどんな能力が身についたか。
それが自社で活かせる能力かをアピールして欲しいです。
橋本さん
橋本さん:その子は親が転勤族で、学生時代、部活が長く続いたことがなかったんですよね。
中学はサッカー部で高校は野球、大学はテニスサークル。しかも中学は2回変わったりしている。
橋本さん
マリエ
なるほど・・・
橋本さん
でもそれは動かせない事実なんで、隠したってしょうがないんですよ。
それこそ発想を逆転させて、「いや、僕はどんな組織でも、絶対溶け込めます。いろんな地域の方言を喋れますし、土地柄に合わせて自分のキャラを作れるので、どこへ行っても嫌われないです。」
こんな風に言えたらどうでしょう?
マリエ
私なら、営業マンの適性があるなって思いますね。
橋本さん
橋本さん:ちなみに無理に大学時代のエピソードから探さなくても大丈夫ですよ。コロナ禍でオンラインがほとんどなのは人事も分かっているので、「大学時代は隔離されていて、エピソードはありません」と開き直ってもOKです。嘘をついたりするのが一番ダメなんです。
自分の能力や性格はいつの時代のエピソードでも良いので、過去のエピソードから探してみましょう。
マリエ
でも、学生が一人でその能力に気付くのは結構大変ですよね。
橋本さん
橋本さん:じゃあ、学生が一人で気づけるかと言ったら、無理だろうと。
その時に、誰か日本で教えてあげられる人がいるのかと考えたんですけど、当時はいなかったんですよ。
だから、困っている学生さんの相談相手になれたらなと思って、新卒のエージェント(紹介会社)を立ち上げたんですよね。
マリエ
ちなみにすごく聞きたかった質問をさせてください!
橋本さんが今、学生に戻るとしたらどうやって就職活動しますか?
橋本さん
この質問は困りますね・・・と話す橋本さん
橋本さん
マリエ
さすがプロならではの回答!解説お願いしたいです。
橋本さん
橋本さん:TwitterやLinkedInを活用して、人事の方が自分のアカウントを見たときに、自分の価値観や考えが伝わるような内容のツイートをためておきます。
また私は大学時代、日本拳法部の主将をやっていて練習メニューなどを自分で考えて指導をしていました。
なので、後輩に動画を撮ってもらいyoutubeに蓄積し、特定の人だけ見れるリンクを用意して、面接時に人事に送るのも良いかなと思いました。
マリエ
なかなか、そこまでやる学生さんはいないから目立ちますね・・・!
橋本さん
橋本さん
マリエ
間違いないですね・・・!
橋本さん
橋本さん:例えばtoBの会社はCMを打たないので、学生は知らないことが多いですが、非常に考え方がスマートで財務体質も良い優良企業があったりします。社会人に聞くと、そういった会社がポロポロ出てくると思うんですよ。
今の時代は、SNSで簡単に社会人と繋がれるので、積極的に聞いてみるといいと思います。
橋本さん
マリエ
え、私一回も使わなかったです・・・(笑)
橋本さん
マリエ
無料で親身に相談にのってくれるんだから最強ですね・・・!
橋本さん
橋本さん:それは、ずれた助言をしてしまう大人もいるということです。
例えば、新卒エージェント(人材紹介)も注意すべきところがあります。
我々も含めてこのビジネスモデルは、「学生さんに入社してもらったら企業から紹介手数料がもらえる仕組み」です。
つまり、良くないエージェントにあたると、上手く学生を言いくるめて、本当はマッチしない入社させやすい会社に入社させて手数料を取るところもあると聞きます。そういうところは数は少ないですが、注意は必要です。
橋本さん
====
マリエ
橋本さん、本日はとてもためになるお話ありがとうございました!!
橋本さんは、現在「逆転就活チャンネル」というYoutubeチャンネルを運営していて、非常に本質的な就活に関する発信をされています。
どの学生さんにも役立つ、就活の根幹となる話をされているので、この記事を読んで気になった方は一度チェックしてみてくださいね!!
橋本 健一(はしもと けんいち)さん