【書評・要約】FACTFULNESS

記事更新日: 2021/05/21

ライター: 松山 隼(はやっち)

この記事を書いた人

松山 隼(はやっち)監修者・Webディレクター

国立大卒のバイリンガル。JobTierディレクター。

 

元は90Kgの肥満会社員。嫁に嫌われたくない思いから、読書や論文の活用を通じ3ヶ月で20Kg以上の減量に成功。

その後、学びの魅力を肌で体感し猛勉強。脱サラも成し遂げてしまう。

Twitter:@web_matsu

LinkedIn:松山 隼

皆様こんにちは。はやっちです。

突然ですが、

「今の世の中は悪い方向に進んでいる・・・」

はやっち

マスメディアの情報などから、このように感じていませんか?

しかし事実はむしろ真逆であり、私たちが無意識に事実を歪めて解釈してしまっているとすればいかがでしょう?

はやっち

何だかちょっと怖い気がしますよね。

そこで本日ご紹介する『FACTFULNESS』では以下のことを詳しく解説してくれています。

・世界を正しく知ることの必要性

・事実の歪んだ解釈は、私たちの本能が原因であるということ

著者はスウェーデンの医師ハンス・ロスリングという方で、本書は世界的に有名なビル・ゲイツやバラクオバマ元アメリカ大統領から絶賛を受けている大ベストセラーです。

本日はこちらの書籍を隅々まで読み込んで、私なりにまとめてみました。

FACTFULNESSの主な内容

FACTFULNESSの主な内容を、まずはイメージ図とともに解説していきます。

FACTFULNESSでは私たちは事実を誤った解釈をしているといっています。

その理由は人間の脳に組み込まれた本能が、事実を解釈する際に作用しているからなのです。

誤った解釈といってもパッと思いつきませんよね。

はやっち

実際に事実を誤った捉え方をしている例を見てみましょう。

世界の貧困層は過去20年で減ってきています。
しかし、世界中ほとんどの人はこの事実を認識しておらず、貧困層は変わらないもしくは増えていると思い込んでいます。

はやっち

誤った捉え方をしてしまう原因の組み込まれた本能とは一体どんなものなのでしょうか。

本書では組み込まれた本能10種類が実例を交えてわかりやすく紹介されています。

誤った解釈をしないためにも、この10種類の本能を抑え、データを基に世界を見ることが重要なのです。

本書を通して事実を正しく解釈できる方法を身につけていきましょう。

FACTFULNESSがおすすめな人

はやっち

FACTFULNESSはどういう人におすすめかお伝えします。

おすすめの人
  • 物事を正しく捉えられるようになりたい人
  • 全ての経営者・ビジネスマン

経営者やビジネスマンは世界を正しく認識できなければ、ビジネス対象を誤る可能性に繋がります。

そのため、上記の人は正しく事実を認識するためにも読んでおきたい1冊です。

FACTFULNESSの全章を3分割要約

FACTFULNESS全章を通して伝えているのは10の本能により事実を誤った解釈をしているということです。

ここでは事実を誤った解釈をさせてしまう原因である、10の本能について深掘りしていきます。

はやっち

10の本能の解説を3分割に分けて見ていきましょう。

要約①:1〜4の本能を解説

1. 分断本能

分断本能とは世界は分断されていると思い込む本能です。

人々は物事を2つのグループに分け、その両者の間には溝があると思い込んでしまいます。

これは人間が持つ分断本能が影響していたのです。

はやっち

例えば世界の貧困層と富裕層の分断を考えてみましょう。

富裕層の人から見ると、貧困層と富裕層に分断されるかもしれません。

はやっち

しかし俯瞰的に所得別で見ると本当に2つの分断なのでしょうか?

世界の貧困層と富裕層を所得の層ごとでグループ分けを考えます。

所得者層を定量的に、4つのレベルに分けて考えてみましょう。

所得でレベルを4つに区切ると低所得者層と高所得者層の間に中間の所得者の層がいます。

つまり2つに分断しただけでは語ることができないこともあるのです。

はやっち

2つに分断している物事でも実は連続しており、間に溝は存在しないとわかりました。

このように連続しているようなあらゆる事象も分断されていると思い込んでしまうのが分断本能です。

分断本能のポイント
・世界は二極化されているという思い込み
・実際は中間層もいて、連続的である

2. ネガティブ本能

ネガティブ本能とは人々は物事のポジティブな面よりもネガティブな面に注目しやすいというものです。

この本能の影響で人々は世界はどんどん悪くなっていると思い込んでしまっているのです。

はやっち

では、実際に世界はどうなのでしょうか?

世界が本当に悪くなっているのか世界の貧困の割合や平均寿命の数十年の変化をもとに見てみましょう。

過去の発展途上国と言われていた国も医療や経済も発展し、貧困割合は減少し、平均寿命も伸びています。

思い込みとは逆に世界はどんどんよくなっているのがわかりますよね。

世界はどんどん悪くなっていると思い込んでしまうのは、人々のネガティブ本能が影響していたからなのです。

ネガティブ本能のポイント
・人はネガティブな面に注目し、世界は悪くなっていると思い込んでいる
・実際の世界はどんどん良くなっている

3. 直線本能

直線本能とはグラフがひたすら直線で伸びると思い込む本能です。

直線本能が影響することで人はグラフを見たときに、その数字が直線的に伸びていくと思い込んでしまうのです。

はやっち

多くの人が「世界人口は増え続ける」と勘違いしているのもこの影響です。

世界人口は増え続けるのではなく、あるところを境にそれ以上伸びず、安定していくのです。

はやっち

どんな物事にも直線のグラフが当てはまるとは限りません!

実際にどんなデータも長期的に右肩上がりになるケースは珍しく、S字カーブ、滑り台形、コブ形、指数関数曲線などに該当します。

人口がこの先もひたすら伸び続けると思ってしまうのは、グラフが直線的に伸びていくと思い込む直線本能が影響しているのです。

直線本能のポイント
・グラフの見えない部分は直線的に増えるという思い込み
・人口も増え続けると思い込まれているが、安定化する

4. 恐怖本能

恐怖本能とは危険ではないことを危険だと思い込んでしまう本能のことです。

世間で物騒な怖い出来事がニュースで流れると、世界は危険だと思い込んでしまいますがこれは人間の持つ恐怖本能が影響しています。

はやっち

私の家族も物騒な事件を見ると、世界は怖いなーといってるのをよく耳にします。

しかし、実は世界的な危機ではない場合が多いです。

世界でテロが発生したり、大人数の命に関わる事件が報道される場合がこれにあたります。

メディアで報道されることによって、あたかも世界全体が危険だと思い込んでしまうのです。

はやっち

恐ろしいことには自然と目がいってしまいますよね・・。

恐怖の出来事には自然と注目が集まり、世の中は恐ろしいと思ってしまうのは人間の持つ恐怖本能が影響していたのです。

恐怖本能のポイント
・恐怖な出来事に目がいき、世の中恐ろしいと思い込んでしまう
・実際の世界は確実に改善されている

要約②:5〜7の本能を解説

5. 過大視本能

過大視本能とは目の前にある数字がとても大事なものだと思い込む本能のことです。

はやっち

これはどういうことなのでしょうか?

例えばある高額商品が◯万円と言われると高いと思ってしまうのではないでしょうか?

しかし、その商品の相場が高いものであれば、驚くべき金額ではありません。

このように相場感がわからないものを1つの数字だけ見せられると驚くのは過大視本能による影響だったのです。

本来は比較できる数字がないと高い数字か低い数字かわからないはずなのです。

はやっち

数字は比較して初めて相場感がわかるものも多いですよね。

目の前にある数字をそれだけで判断してしまうのは、過大視本能の影響によるものだったのです。

過大視本能のポイント
・目の前の数字をそのまま見て、判断してしまう
・数字は比較して初めて意味をなす

6. パターン化本能

パターン化本能とはひとつの例が他の物事全てに当てはまると思い込む本能のことです。

人は頭の中に1つの物事のパターンがあるときに他の事に対しても、そのパターンを当てはめてしまう傾向があります。

これは人間の持つパターン化本能が影響していたのです。

はやっち

これは身に覚えがある人も多いのではないでしょうか?

実際には同じパターンで考えていたものが、全く当てはまらないことも多いのです。

はやっち

何事にも同じパターンで考えることには注意が必要ですね。

あらゆる物事に対してパターン化して考えてしまうのはパターン化本能が影響しているのです。

パターン化本能のポイント
・1つのパターンが全てに当てはまるという思い込み
・全て同じパターンを当てはめると間違いが起こりやすくなる

7. 宿命本能

宿命本能とは全てのことはあらかじめ決まっていると思い込む本能のことです。

人は人、国、宗教、文化は今のまま永遠に変わらないと思い込んでしまうことがあります。

これは人間の持つ宿命本能が影響していたのです。

はやっち

実際は変化しているのでしょうか?

一見変化しないと思われがちな国や、文化も徐々に変化していきます。

はやっち

日本の昔と今を例に考えてみましょう。

日本も戦前と現在では国も文化も大きく違っており、変化してきました。

世の中で徐々に変化していることをずっと変わらないと思い込んでしまうのは宿命本能が影響しているのです。

宿命本能のポイント
・全てのことは持って生まれた宿命によって決まってしまうという思い込み
・全てのことは徐々に変化している

要約③:8〜10の本能を解説

8. 単純化本能

単純化本能とは世界はひとつの切り口で理解できると思い込んでしまう本能のことです。

世界で起こる様々な要因からなる出来事もある1つの角度で専門的な知識を用いて解釈しようとしてしまいます。

これは人間が持つ単純化本能が影響していたのです。

はやっち

いろいろな物事が1つの角度から解決できることは経験上なかなかありません。

世の中のあらゆる問題は私は複雑に絡み合っていて、これをひとつの切り口から見て単純に考えても解決には至りません。

あらゆる角度から物事を見ずにひとつの切り口で世界を理解できると思ってしまうのは単純化本能が影響しているのです。

単純化本能のポイント
・世界はひとつの切り口で理解できるという思い込み
・もっと世界は複雑で、あらゆる角度から物事を見る必要がある

9. 犯人探し本能

犯人探し本能とは誰かを責めれば物事が解決すると思い込んでしまう本能のことです。

問題が発生したときに、犯人または責任の所在を見つけたくなってしまいます。

これは人間が持つ犯人探し本能による影響だったのです。

はやっち

これを経験したことある人多いのではないでしょうか?

誰が悪いとか責任の所在をはっきりさせるために犯人探しが始まったり・・なんてこともありますよね。

人は問題が起こった時に責任の所在を考えたくなりますが、これは犯人探し本能が影響していたのです。

犯人探し本能のポイント
・問題発生時に誰かを責めれば、問題が解決すると思い込む本能
・犯人(責任の所在)を見つけると、思考停止に陥る

10. 焦り本能

焦り本能とは今すぐ手を打たないと大変なことになると思い込んでしまう本能のことです。

今すぐ決めて!という雰囲気になった時に、今決めなきゃいけないと思い込んでしまうのは人間の焦り本能が影響していたのです。

はやっち

今決めなきゃいけないとせかされると、焦って決めがちですよね。

何かの営業をされた時や仕事でも焦って決めさせられると、冷静な判断ができなくなってしまいます。

本当に今すぐ急いで決めなきゃいけない時でも、焦らず一旦落ち着いて考えるようにしましょう。

はやっち

そういう時こそ冷静になり深呼吸をしてみてください。

誰かにせかされて、今すぐやらなきゃいけないと思い込んでしまうのは焦り本能による影響だったのです。

焦り本能のポイント
・今すぐ手を打たないと大変なことになるという思い込み
・焦って決めると冷静な判断ができなくなる

FACTFULNESSのわかりにくい箇所を解説

FACTFULNESSで特にわかりにくい箇所を解説します。

私たちは世界を誤った認識で見ているのですが、偉い人ですら、同様な見方をしていたのです。

はやっち

でも何故に、誤った視点で世界を見てしまうのでしょう?

理由を図とともに説明していきます!

物事を誤った解釈をしてしまう理由の根源は大昔人が狩りや採集をしながら暮らしていた時代に遡ります。

生存本能から身についたものが現代でも、まだ脳に刻まれているために、誤った解釈をしてしまうのです。

はやっち

脳に刻まれた本能なので、自分の考え方が誤っていることには気づきません。

事実とは違っている可能性があるので、自分の解釈だけで判断してしまうのはとてつもなく危険なのです。

FACTFULNESSの重要ポイント

FACTFULNESSでにおける重要なポイントを解説します。

はやっち

要約を通して10の本能についての理解は深まりましたか?

しかし実際に大事なのは世界を正しく見るために本能を抑える事だと考えています。

なぜなら普段事実を誤った解釈をしているのですが、仕事をする上では適切に物事を判断する必要があるからです。

そのためには本能を抑えて正しく世界を見ないといけません。

はやっち

重要な2つの本能を抑え、世界を正しく見るにはどうするべきかまで説明します。

重要な本能
  • 分断本能
  • ネガティブ本能

分断本能を抑える

分断本能は世界は2つに分かれていると捉えてしまう本能だと説明しました。

ここでは分断本能を抑えるということを解説します。

はやっち

分断本能を抑えて世界を見るにはどうすればいいのでしょうか?

分断本能では世界のあらゆる物事を2つに分断させて考えていますが、レベルを細分化すると、連続した層になっている場合が多いです。

グループを大小の2つに分けないように意識しましょう。

そして細分化し、大半の人がいる層はどこかを考えるのです。

普段分断されている物事も、中央の層が全体の大半になることが多いです。

このように大半の人がどこにいるかという視点を常にもち、分断本能を抑えましょう。

ネガティブ本能を抑える

ネガティブ本能は人はポジティブな面よりネガティブな面に注目してしまう本能だということを要約で説明しました。

ここではネガティブ本能を抑えるということを説明します。

はやっち

ネガティブなことに注目してしまうのを抑えるにはどうしたらいいのでしょうか?

ネガティブな面に注目が行きやすい本能を抑えるためにはネガティブなニュースに気づくことが重要です。

自分で悪いことに注目していることを認識し、良い出来事にも目を向けましょう。

はやっち

世界には悪いことと良いことが両方起こっているのです。

ネガティブ本能を抑えるには、悪いニュースばかりに注目せず、いい物事にも意識して関心を向け悪いことばかりではないことを認識するのです。

FACTFULNESSを実践しよう

FACTFULNESSでは人間が進化の過程で脳に刻まれた本能に邪魔され、誤った世界の見方をしていることを伝えています。

正しい世界の見方をするには10の本能それぞれが事実を誤った捉え方をしてしまうことを認識することが重要です。

はやっち

自分で誤った見方をしていることを認識することで、判断を変えることもできますね。

FACTFULNESSの考え方を実際に取り入れてみましょう。

データを基に世界を見る習慣を作る

私たちは進化の過程で身についた本能によって、目の前の物事を判断する傾向にあります。

全てが間違っているわけではありませんが、常識や偏見によって、判断することは多いです。

はやっち

思い込みで物事を判断してしまうのは危険ですよね。

今すぐ偏見で物事を判断することを抑え、データを基に判断する習慣をつけましょう。

FACTFULNESSのことを理解した皆さんはぜひ普段の生活に取り入れてみてください。

FACTFULNESSな考え方をできるようになると、仕事として活躍できる場も増え、自分の人生の可能性を広げることに繋がります。

取り入れる上での注意点

FACTFULNESSの習慣を取り入れるにあたって、注意すべき点があります。

データを基に判断するのが重要ですが、一番良いのは現地に行って、自分の目で見て、自分で体感することです。

はやっち

実体験することで、物事に対して、疑いもなくなりますよね。

しかし、現地に足を運ぶのが難しい場合は最新のデータを基にして物事を考えても問題ありません。

メディアの報道は実態から歪んだ情報であることが多いので、情報は一度自分の中で疑い、データを取り入れるメディアの情報を選択しましょう。

FACTFULNESSの書評

FACTFULNESSを解説してきました。

自分に世界を誤った解釈をさせる本能があり、実は自分が思っていた世界は間違っていたというのは驚きではないでしょうか?

はやっち

私も同じように誤った解釈をしているものも多かったです。

やはりビジネスにおいては対象を間違う危険もあるので、俯瞰的に世界を見れないといけません。

私自身もデータに基づいて、世界を見るというのは意識しています。

この本の内容を理解し、少しでも取り入れていくことをおすすめします。

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