リモートワーク(テレワーク)とは何?メリットとデメリットを徹底解説

記事更新日: 2021/01/13

ライター: けんけん

 

近年、流行語となりつつある「働き方改革」。皆さんの職場でも、様々な働き方改革がなされているのではないでしょうか?

その中でも代表的なのがリモートワークや在宅ワーク

2020年のコロナ禍ではじめて導入した会社もあるはずです。

 

出典:総務省

 

リモートワークの普及率はこれまで10%台を推移していましたが、コロナ危機に直面して約28%まで増加しました。

 

出典:2020年4月上旬のテレワーク実施率は27% 緊急事態宣言前から2倍に

 

今回はコロナ危機の中でリモートワークが余儀なくされましたが、「リモートワークの方が良いのでは?」という気付きがあった方も多いはずです。きっとコロナ明けにはリモートワークの普及率も上がるでしょう。

 

さて今回はリモートワークに関するあれこれを紐解き、リモートワークをするメリットやデメリットについて解説していきます。

この記事を書いた人
リモートワーク歴4年 けんけん
埼玉県在住、オフィスは東京。2016年よりスタートアップ企業に入社し、現在マネージャー職です。

当時はオフィスがなかったため、ほぼすべての業務をリモートワークで行っていました。今でこそオフィスがありますが、リモートワークメインのワークスタイルは当時から変わっていません。採用面接でも求職者からリモートワークに関する質問を多く受けているので、こちらの記事を作成するに至りました。

リモートワークとは?

リモートワークとはオフィスに出社せずに仕事をすること

リモートワークとは直訳すると、「遠隔」での「仕事」という意味です。

要は出社せずに働くワークスタイルを指します。

 

なぜ今リモートワークが注目されているのか?

①ライフワークバランスが重要視されているから

1つはライフワークバランスが重要視されるようになったことです。

今までオフィス出社が当たり前でしたが、当たり前だったオフィス出社に対して人々は疑問を抱くようになってきました。

実際に、「自由に使える時間を増やしたい」「育児・介護と仕事を両立をしたい」という意見が多く挙がり、仕事とプライベートの両立をしていきたい人が多くなってきています。

出典:総務省 | 平成30年版 情報通信白書

 

その中で普段の当たり前だったことに疑問を抱く方が増えています。

その代表的な例が「出勤」です。

例えば、片道1時間を電車に乗って出勤した場合、それだけで毎日2時間を消費してしまいます。さらに都市部では満員電車になることが多いため、ストレスを感じながら会社に向かうことになるので、会社につく頃にはもう疲れてしまいます。

しかし「出勤」という時間がなくなれば、その空いた時間で育児や家事ができたり、副業にチャレンジする時間が捻出できるでしょう。

自分の時間を捻出するための合理的な方法として、リモートワークが効果的というわけなのです。

 

②会社にとって生産性が向上するから

2つめに生産性を向上させることができるためです。

日常の業務は日に日にデジタル化が進んでいることから、PC1台あればほぼ全ての業務が会社に行かなくても完結してしまいます。そしてデジタルツールやWebサービスを利用することによって、「1時間かかっていた仕事が5分で完了できるようになった」なんていうことが起きます。

実際に、FAXはメールなどに代替され、押印はクラウドサインなどの電子押印サービスに代替することができます。

 

③固定費がカットできるから

3つ目に会社にとって固定費がカットできるというメリットがあるためです。

オフィスに出社しない働き方が普通になれば、会社にとって次のようなものにお金をかける必要がなくなります。

 

カットできる固定費
  • オフィスの家賃
  • 水道、電気、ガス代などの公共料金
  • オフィス家具
  • 複合機、電話機、事務用品
  • 通勤手当

 

あらゆる固定費がカットされることはお金の無駄遣いが減るということなので、会社の経営状況が良くなります。

すると、新たな事業に投資したり、社員に給料として還元できたりと、社員も恩恵を受けることができるのです。

 

リモートワークのメリットとは?

ここからは実際にリモートワークをして得られるメリットを社員目線で解説していきます。

 

好きな場所で働ける

一般的にリモートワーク = 在宅ワークのイメージがあるかもしれませんが、外出先でも仕事をすることが可能になります。

例えば、近くのカフェや公園、海外でも仕事をすることが可能です。

けんけん

僕の会社でも全国各地や海外にいながらリモートワークしている従業員がいます。

 

お金が溜まりやすくなる

場所にとらわれない働き方ができることで、お金が溜まりやすくなります。

理由は3つあります。

 

①地方から都心部の高い給与水準の仕事をすることも可能になるため

②地方は物価や家賃が安いため

③飲み会や外食の機会が減るため

 

地方にいながら都心の仕事をするというライフスタイルが実現できれば、出費を抑えつつ高い給与を受け取ることができるため、お金が溜まっていきます。

また、仕事終わりの飲み会やランチにお金がかからなくなるため、お金が溜まりやすくなります。

けんけん

僕の場合、1DK10万円/月(東京)→2LDK10万円(埼玉)に引っ越しました。 同じ費用にも関わらず広いマンションに住めるので幸福度が高まった気がします。

 

半休が取りやすい

出勤時間がなくなるため、自由に使える時間が増えます。

そのため半休を使いやすくなるというメリットがありました。

けんけん

半休を使って家族と買い物にでかけたり、役所に用足しにでかけたりがしやすくなります。

 

家族との時間を大切にできる

退勤してすぐに家事をしたり、奥さんと話す時間ができるので、家族との時間を作りやすいです。

家族関係も良好になりました。

 

自己投資や副業に時間を割きやすい

出勤退勤の移動時間がないため、仕事とプライベートの時間を即座に切り替えることができます。

そのため、朝仕事前に読書したり、仕事が終わったらすぐに家事や副業にとりかかれたりできるメリットがあります。

 

リラックスして仕事ができる

眠くてもオフィスでは昼寝がしずらかったりすることはありませんか?

リモートワークであれば、周りの目を気にする必要がないので昼寝がしやすいメリットがあります。

周りの目を気にしなくても良いメリットが他にもありまして、例えば好きな体勢で仕事がしやすかったりもします。

女性の場合だと、化粧に時間をかけたりヒールやストッキングを履くことがなくなるので、リラックスした状態で仕事をすることができるでしょう。

 

リモートワークのデメリットとは?

リモートワークには良い側面がたくさんあるのですが、デメリットも存在します。

リモートワークは自分を律することができないと、ダラダラと仕事をしたり生産性を落としてしまうので注意が必要です。

 

自己管理が大変

けんけん

ずっと外出しない日が続いたりすると、気分が落ち込んだりすることって経験ありませんか?実は僕もその一人でした。

 

実は毎日オフィスに出社することによって、「幸せホルモン」というものが無意識に分泌されているのです。

幸せホルモンには「セロトニン」「ドーパミン」「オキシトシン」という3種類があるのですが、実はウォーキングや陽の光を浴びることによって分泌されています。

適度に運動や人と触れ合うことを意識的に行わないと、幸せホルモンが分泌されず、気分が落ち込みやすくなる原因に繋がります。

けんけん

気分の落ち込むのは生産性に直接影響するので、自分自身で幸せホルモンが分泌されるように管理をすることが大事です。

 

ワーカーホリックになりがち

ワーカーホリックとは仕事中毒という意味があり、仕事に打ち込むあまり、家庭や自身の健康などを犠牲とするような状態を指します。

仕事の辞め時が分からない

ついつい残業が多くなってしまう

などがリモートワーク初心者でよくある悩みです。

 

 

 

けんけん

仕事に区切りをつけて退勤をする意識が重要です。

 

孤独を感じやすい

 

物理的な接触が少ないと、達成感や仲間意識が薄れていきがちです。

けんけん

毎朝顔を合わせて朝会をしたり、たまにはオンライン飲み会などで労いの場を能動的に作っていくのが効果的です。

 

リモートワークの注意点

会議や打ち合わせのときは静かな場所にしよう

ただでさえ口頭でのコミュニケーションが取りづらい環境のため、なるべく会議や打ち合わせのときは静かなところを選びましょう。

複数人が集まる時間はより多くの人的がかかっているので、相手に不快な思いをさせないように心がけましょう。

 

最低限の身だしなみを整えよう

いくらリモートワークといえども、だらしのない姿はビジネスマンとしての信頼を失いかねません。

突然ミーティングが入って、だらしない姿を見られてはせっかく積み上げた信頼残高が一気に失われてしまう可能性もあります。

最低限の身だしなみを整えて信頼を失わないようにしましょう。

 

テキストコミュニケーションのスキルを上げよう

リモートワークって、社員とのコミュニケーションは問題なく行えるんでしょうか?

という疑問をたくさん耳にします。

けんけん

結論、テキストでのコミュニケーションスキルが必要不可欠です。

 

テキストコミュニケーションで意識することは以下のことです。

 

意識すること
  • 報告・連絡・相談は積極的にすること
  • 相手に伝わりやすい文章構成にすること
  • 5W1Hで伝えられること
  • 事実なのか、仮説なのか、感想なのかを伝えること

 

テキストコミュニケーションで意思の疎通が取れず、都度都度口頭で話すようでは本末転倒です。

 

不安な方は、ロジカルシンキングに関する書籍を読むことをおすすめします。

入門 考える技術・書く技術――日本人のロジカルシンキング実践法

イシューからはじめよ ― 知的生産の「シンプルな本質」

 

実際のリモートワークの1日

けんけん

参考程度にIT企業に務める僕の「リモートワークの1日」を載せますね。

リモートワーカーの1日
リモートワークのリアル
  • 起床してから15分くらいで業務を開始することもあります
  • 基本的に朝会を毎日やってコミュニケーションを取っています
  • 家で集中が途切れたりしたら、カフェに移動して作業をすることがあります
  • 意識的に日光浴や散歩をするようにしています

 

リモートワークに必要なアイテム

リモートワークに必要なアイテムやオススメなアイテムを紹介していきます。

 

ネットワーク環境、(家のWifi、ポケットWifi、テザリング)

もし自宅の通信環境がなかったり、電波が悪かったりする場合は、仕事に支障をきたさないようになるべく通信環境が安定するものを用意しましょう。

外で仕事をすることもあるので、ポケットwifiもしくはテザリングができるスマートホンがあると便利です。

 

デスク・椅子

なるべく自分にあった良い品質のものを選びましょう。

よくわからない人は1~2万のゲーム用チェアーが評判もよくオススメです。

Hbada ゲーミングチェア

 

Webカメラ

もしPCにWebカメラが搭載されていなかったら、外付けのWebカメラを購入しておきましょう。

ミーティングで顔を映さなくてもOKの職場もありますが、基本顔出しが必要なケースが多いです。

 

サブモニター

リモートワークに限ったことではないのですが、サブモニターがあると複数の画面を同時に見ることが出来るので生産性がupします。

 

リモートワークを取り入れている代表的な企業

 

株式会社キャスター

秘書・人事・経理・Webサイトの運用など、あらゆる雑務を外注化できるオンラインアシスタントサービスを手掛けている会社です。

アシスタントサービスは全てリモートワークの従業員が行っていて、社員も基本リモートワークをしています。

本社も数人が集まれる程度の小さなオフィスで運営しています。

https://caster.co.jp/

 

サイボウズ株式会社

早い段階からリモートワークを段階的に取り入れてきたのがサイボウズ。

人気CRMのKintoneやグループウェアのGaroonなどB向けのプロダクトを手掛けている代表的な企業です。

数々の実証結果からリモートワークにおける注意点や社内ルールについてレポートを出しています。

https://telework.cybozu.co.jp/

 

まとめ

リモートワークが向いている人

結局のところ、リモートワークに向いている人はどんな人なのでしょうか?

 

リモートワークが向いている人
就業条件を入念にチェックし、不安なところは確認しよう
  • 自律している人
  • 論理的思考能力がある人
  • テキストコミュニケーションが問題なくできる人
  • 報告・連絡・相談がきちんとできる人
  • 人に教わらなくてもツールやPC操作ができる人
  • 自分で分からなくても調べて解決できる人
  • 会議のファシリテーションが上手い人
  • 時間を守れる人

 

基本的にPCを使った仕事ができることと、ビジネススキルがあることが求められます。

パソコン操作全般が苦手で、誰かに聞かないと解決できない人はリモートワークは難しいでしょう。

 

今後のキャリア形成のために備えよ

冒頭でもお伝えしたとおり、技術革新によってオフィスに出社する理由が失われつつあります。

そのため、リモートワークで働く機会は今後ますます増えてくるでしょう。

これからの時代を生き抜くためにも、いつでもリモートワークができる準備をしておきましょう。

 

この記事に関連するラベル

転職エージェント一覧

Webスクール一覧

ページトップへ