きだっち
リモートワークで働きたいけど、どんな職種であればリモートワークできるんだろう?
「毎日の通勤が面倒くさい」
「育児と仕事を両立したい」
「親の介護と仕事を両立したい」
様々なライフステージや価値観の多様性により、"リモートワーク"に魅力を感じている方が多いのではないでしょうか?
けんけん
僕もそのうちの一人でした。
この記事ではリモートワークで今後働きたい人に向けて、リモートワークを軸とした転職やジョブチェンジのノウハウをお伝えしていきます。
このページの目次
きだっち
リモートワークに多い職種って、具体的にはどんなものが多いのでしょうか?
けんけん
リモートワークはIT業界やスタートアップ企業で採用されていることが多いです。しかしコロナ禍でリモートワークの注目度が一気に高まったため、今後他の業界でもリモートワークの普及率が高まるでしょう。
元々リモートワークは生産的な働き方として、アメリカのIT企業を中心に普及し始めたものです。
実際にアメリカでは2005年〜2011年にかけて約73%ほどの企業がリモートワーク制度の導入を行いました。
けんけん
実際にリモートワークが多い職種は次のとおりになります。
システム開発やアプリ開発を行うエンジニアは、PCがあれば仕事が成り立ってしまうためリモートワークの求人が圧倒的に多い職業です。
仕事仲間とのコミュニケーションは基本チャットを使用し、打ち合わせもオンライン会議システムを使えば良いため、比較的リモートワークがしやすいというのが背景としてあります。
チームをまとめるPM(プロジェクトマネージャー)でさえも、リモートワークで賄えてしまいます。
エンジニアとほとんど同様の理由で、IT系のデザイナー職もリモートワークが普及しています。
Adobe製品を筆頭に、デザインツールは全てデジタルに置き換えられているため、パソコン一つあれば仕事が成り立ってしまいます。
けんけん
サービスやプロダクトをリリースした後、ユーザが期待通りの動作ができているかどうかを検証するために実地調査や観察なども行うことがありました。
しかしリリース後の効果検証においても、便利な解析ツールが豊富にあるため、もはや出社する必要性がなくなりつつあります。
5Gの到来とYoutubeやInstagramなどのプラットフォームが増えてきたことから、動画クリエーターは今やなくてはならない職種の一つでしょう。
基本的に要件通りの動画を制作し納品するといった流れのため、オフィス出社して仕事をしなくても良い業務です。
Webマーケターは「Webサイトにたくさんのお客さんを呼び込む」「商品を購入してもらう」などが仕事をする上でのミッションです。
けんけん
具体的な仕事内容は、ユーザのデータを分析したり、Web上に広告を打ったり、メディアサイトを運営したりすることです。
いずれもPC1台で完結してしまう仕事のため、出社しなくても良い職種になりつつあります。
Webライターは、集客やユーザのナーチャリング(育成)がミッションとなります。
具体的には、記事作成などのコンテンツ制作が主な業務となるため、こちらもPC1台あれば完結してしまう仕事です。
コンテンツ制作をするうえでユーザインタビューなどをすることがありますが、オンライン会議システムなどを使うことによって対面で合わなくても業務が完結してしまいます。
上記に挙げたエンジニアやデザイナーなどには及びませんが、カスタマーサポートなどのバックオフィス系の職種の求人も多くなってきています。
きだっち
なぜカスタマーサポートがリモートワークでできるんですか?
けんけん
コミュニケーション手段の多様化により、電話からメールやLINEでの顧客対応にシフトしています。
個人のスマホに専用のアプリをインストールすれば、会社の番号で電話の受発信ができるので、技術の進歩もカスタマーサポート業務のリモート化に大きく関係しています。
また、営業資料は電子化・ペーパーレス化が進んでいるため、資料を印刷する手間がなくなっています。
そのため営業事務や秘書の仕事のほとんどが家でもできてしまうというわけです。
営業アシスタントは、営業資料の作成やアポ取り、見積書・契約書などの書類の作成や管理、顧客対応などを行います。
また秘書は社長や取締役のスケジュール管理や雑務、会食のセッティングなどを行う業務です。
けんけん
上記に挙げたほとんどの業務は、オンライン上で完結してしまうことが多いでしょう。
そのため徐々にではありますが、営業事務や秘書はリモートワークでできる職種として求人も増えています。
営業は商品を売ること、コンサルタントはクライアントの問題を解決することが仕事です。
まだまだ現地に足を運んで行うことが多いと思われがちですが、徐々にオンライン移行がされている職種です。
現にベルフェイスなど、営業に特化したオンライン商談システムが台頭してきています。
参考:ベルフェイス
けんけん
全部で8職種を紹介しましたが、僕の会社ではどれもリモートワークで行っています。
きだっち
営業や事務はオフィス出社が当たり前と思っていたのですが、そうではないのですね…!
けんけん
ですね!とはいえ、スタートアップ企業での導入が中心で、会社規模が大きいほど導入が遅れがちなのも事実です。
きだっち
オフィス出社が必要なければ、リモートワークが可能なんですね。
けんけん
そうなんです!リモートワークOKになる条件は色々ありますが、まとめると次のようになります。
出勤時間や退勤時間を紙のタイムカードで切っていませんか?
リモートワークをするうえで、オンライン上での出勤・退勤の報告をWebやアプリ上でできることがマストになります。
基本的なコミュニケーションはチャットやメールを使ったテキストメッセージと、適宜通話を使うことができれば良いでしょう。
社外の人と電話をすることが多い営業マンや、カスタマーサポートの場合、社用携帯電話の支給や専用の電話アプリなどを使うことになります。
対面で仕事をすることがないため、全ての仕事はシステム上で行わなければなりません。
そのため、様々なシステムやツールを使いこなすスキルが求められます。
会社にとって大切な情報が社外に漏れてしまうと、何千万・何億の損害になる場合もあります。
そのため万全なセキュリティ体制を会社側が整えることはもちろん、働き手である個人もセキュリティに関しては敏感になる必要があるでしょう。
けんけん
パソコンやタブレット端末の画面を見られたり、電話内容を盗み聞きされないように注意が必要です。
けんけん
先述したとおりではありますが、一口にリモートワークOKという求人でも、会社によってリモートワークの定義や許容範囲が決まってます。
「リモートワークOK」「テレワークOK」と書かれている求人の場合、「オフィス出社でもリモートワークでもOKだよ」という意図が込められています。
また、どちらでもOKという場合はフリーアドレス言って、所定のデスクがない可能性が高いでしょう。
なお会社によっては次のような独自のルールが定められているので、応募する際には確認をした方が良いでしょう。
きだっち
リモートワークOKでもちゃんとルールがあるんですね。
けんけん
そうですね。どこまでリモートでどんなときに出社義務があるのかは直接担当者に聞きましょう。
リモートワークはまだルール整備が間に合っていなかったり、企業によって線引がバラバラです。人事担当者に確認をとったほうが良いでしょう。
きだっち
「完全リモートワーク」「フルリモート」というキーワードを目にするのですが、「リモートワ
ークOK」と違うのでしょうか?
けんけん
「完全リモートワーク」「フルリモート」の場合は、原則リモートワークで仕事をします。
「リモートワークOK」と違って、「完全リモートワーク」や「フルリモート」と書かれている求人は、原則リモートワークをするものと考えて良いでしょう。
そのような求人の場合は、出社することが必要ありません。
また、「出社してはダメ!」という意味ではないです。
「リモートワーク推奨」の場合は、「出社でも認めているけど、どちらかというとリモートワークを推奨しているよ」というメッセージが込められています。
そのため、「推奨」という風に書かれていた場合は、原則リモートワークで働くという認識を持っておきましょう。
ひとえに「リモートワークOK」と求人に書いていても、会社によってはリモートワークの場所を自宅やサテライトオフィスに限定する場合があります。
例えばカフェや公共の場でのPC利用をNGにしている会社があります。
きだっち
なぜカフェでのPC作業がNGなんでしょう?
けんけん
セキュリティ上、不特定多数の会社外の人間がいる場所は機密情報が漏れる危険があるんですよね。
外部からパソコンやタブレット端末の画面、また電話内容を盗み見・盗み聞きされないように注意が必要です。
もしカフェ等での作業がOKな場合は、PCの画面にプライバシーフィルターをつけて覗き見を防ぐのがオススメです。
マグネットタイプ Macbook Pro 専用 覗き見防止フィルター 付け外し簡単 MSKIN
けんけん
セキュリティには十分に注意してリモートワークを行いましょう。
けんけん
正社員でリモートワークの求人が探せるオススメのサイトをいくつか紹介します。
2020年6月19日 JobTier調べ
けんけん
サイトの仕様上、正社員での絞り込みができないものがありましたので、非正規雇用も含む求人数です。
どの転職サイトも今後の働き方改革により、リモートワークの求人数が増加することが予想されます。
スタンバイは大手求人検索サイトで、全国各地の様々な業種職種の求人を探すことができます。
非正規雇用も含めたリモートワークの求人数は15000件以上で、正社員での絞り込みをした結果7600件以上がヒットしました。
今回の調査の中でも一番のリモートワーク求人があるサイトです。
求人ボックスもIndeed同様に大手の求人検索サイトです。
商品口コミサイトの価格コムが運営しており、非正規雇用を含めた求人では8000件以上、正社員の求人数はスタンバイに続いて2番目に多い5700件以上でした。
大手求人検索サイトであるIndeedは5600件以上のリモートワーク求人がヒットしました。
「正社員」で絞ると一番リモートワークの求人が4000件以上と2番目に多いので、是非確認してみましょう。
大手転職サイトでも求人数・利用者数、ともにNo.1のリクナビNEXT。
スタンバイや求人ボックスに比べるとリモートワークの求人数は劣りますが、それでも2020年6月時点で600件近くの求人がヒットしました。
IT関連職種でのリモートワーク求人が比較的多いことは否めませんが、他のサイトと比較して様々な職種でのリモートワーク求人が掲載されています。
全従業員リモートワークを導入している「株式会社キャスター」が運営している求人サイトです。
「リモートワーク可」で絞り込みをかけることによって、簡単に正社員のリモートワーク求人を探すことができます。
68件と他の求人サイトに比べると数は少ないですが、マッチする求人があるかもしれません。
https://www.wantedly.com/
ベンチャー企業やスタートアップ企業の求人が多いWantedly。
リモートワークの求人数は割り出せなかったのですが、数百〜数千の単位でリモートワークの求人があることが予想されます。
け>厳密には求人サイトではなくビジネスSNSのため、気軽に会社に話を聞きに行けるサービスです。
そのため、ワンクリックでカジュアルに面接が出来ることが特徴的です。
他の転職サイトのようにしつこくメールがこないので、自分のペースで転職活動が行えるのもメリットの一つでしょう。
きだっち
転職サイトで自分に合った求人を探すのって大変だし不安ですよね…
けんけん
そんなときは転職エージェントを活用するのがオススメです。一人で転職活動をやろうとしなくても大丈夫です。
けんけん
実際に大手転職エージェントの「リモートワークの求人数」を調べてみました。
2020年6月19日 JobTier調べ
他にも転職エージェントはたくさんあるのですが、今回は求人数が多い大手転職エージェントを調査しました。
けんけん
一個の転職エージェントで自分に合った求人があるとも限らないので、複数の転職エージェントを併用するのがオススメです。
1654件とリモートワークの求人数が最も多かったのがマイナビエージェントでした。
サポート力も業界一なので安心です。
マイナビが運営する人材サービス「マイナビエージェント」
20代に信頼されている転職エージェントNo,1を謳っており、大手企業の中では唯一、年代を絞ってプロモーションをかけている企業でもあります。
他企業に比べるとサービスを開始したのが遅く、利用者数も少ないため、丁寧なサポートが期待できるエージェントです。
2番目に多かったのがdodaエージェント。
転職エージェント業界の中でも求人量が比較的多いエージェントです。
dodaは、転職サイトとエージェントが一体型になった日本最大級の転職支援サービスです。
1989年に転職情報誌「DODA」を創刊してから、人材派遣、人材紹介、新卒紹介、障害者転職支援と網羅的にサービスを広げており、老舗企業だからこその、求人数や大手企業の求人数の多さには定評があります。
dodaを運営するパーソルグループは経営統合によって、現在リクルートに次いで業界売上2位!
アジアを中心に海外事業も展開しており、国内外で活躍するグローバルな企業と言えます。
3番目だったのがリクルートエージェント。
リモートワーク推進が比較的遅れ気味な大手企業の求人が多いせいか、リモートワーク求人はマイナビ・dodaよりも少ない事がわかりました。
リクルートエージェントは株式会社リクルートキャリアが運営する総合転職エージェントです。
とにかく抱えている求人件数が他社エージェントを圧倒しているので、情報収集の意味合いでも登録しておくことをオススメします。
しかし、業界No,1で利用者数も多い分、転職サポートは中小規模のエージェントと比べると手薄になります。デメリットを補う他社エージェントと併用して使うことが、転職を有利に進める上でのポイントにです。
リクルートはゴリゴリの営業会社なので、年収交渉や内定交渉は得意です。上手に活用するとかなり心強いエージェントになります。
リクルートエージェントと僅差で4番目なのがパソナエージェント。
しつこいメールや電話が少なく、サポート体制に定評のある転職エージェントです。
手厚いフォローに定評がある総合転職エージェントのパソナキャリア。
2020年 オリコン顧客満足度調査ランキングでは1位を獲得しています。
人材派遣業界最大手の「パソナ」が運営しており、取引企業数も16,000社と多いため求人数も充実。
何より、パソナの社風が「自社の利益よりも社会貢献を重視」しているため、求職者対しても親身なサポートをしてくれます。
年収700万以上の管理部門(経理・人事・法務)限定になりますが求職者が自分にあうキャリアカウンセラーを選べる制度もあり、管理部門でのキャリアアップには最適のエージェントだと言えます。
type転職エージェントはリモートワーク求人はまだまだといったところでした。
type転職エージェントは、株式会社キャリアデザインセンターが運営する総合型の転職エージェントです。
創業25年以上の中堅どころの転職エージェントであり、IT・WEB系に強いため、IT・WEB関連の求人では他が扱っていない掘り出し物の求人案件もあります。
また、type転職サイトは有名芸能人のCM起用もあり登録者が増えているため、今後は、合わせてtype転職エージェントにも登録する人が増えてくるでしょう。今後の成長が期待できるエージェントだと言えます。
けんけん
リモートワークがどんな背景で誕生したのかを知っておくと、面接などで話す引き出しが増えるので、覚えておくと良いでしょう…!
リモートワークとは直訳すると、「遠隔」での「仕事」という意味です。
要は出社せずに働くワークスタイルを指します。
1つはライフワークバランスが重要視されるようになったことです。
今までオフィス出社が当たり前でしたが、当たり前だったオフィス出社に対して人々は疑問を抱くようになってきました。
実際に、「自由に使える時間を増やしたい」や「育児・介護と仕事を両立をしたい」という意見が多く挙がり、仕事とプライベートの両立をしていきたい人が多くなってきています。
その中で普段の当たり前だったことに疑問を抱く方が増えています。
けんけん
その代表的な例が「出勤」です。
例えば、片道1時間を電車に乗って出勤した場合、それだけで毎日2時間を消費してしまいます。さらに都市部では満員電車になることが多いため、ストレスを感じながら会社に向かうことになるので、会社につく頃にはもう疲れてしまいます。
しかし「出勤」という時間がなくなれば、その空いた時間で育児や家事ができたり、副業にチャレンジする時間が捻出できるでしょう。
自分の時間を捻出するための合理的な方法として、リモートワークが効果的というわけなのです。
2つめに生産性を向上させることができるためです。
けんけん
日常の業務は日に日にデジタル化が進んでいることから、PC1台あればほぼ全ての業務が会社に行かなくても完結してしまいます。
そしてデジタルツールやWebサービスを利用することによって、「1時間かかっていた仕事が5分で完了できるようになった」なんていうことが起きます。
実際に、FAXはメールなどに代替され、押印はクラウドサインなどの電子押印サービスに代替することができます。
3つ目に会社にとって固定費がカットできるというメリットがあるためです。
オフィスに出社しない働き方が普通になれば、会社にとって次のようなものにお金をかける必要がなくなります。
あらゆる固定費がカットされることはお金の無駄遣いが減るということなので、会社の経営状況が良くなります。
すると、新たな事業に投資したり、社員に給料として還元できたりと、社員も恩恵を受けることができるのです。
けんけん
リモートワークはまだまだ発展途上の働き方のため、企業側の受け入れ体制がまだまだ整っていない状況です。
今後リモートワークの求人は確実に増えてきますので、興味のある人は転職サイトを時々チェックしましょう!
派遣社員(事務職)から未経験エンジニアへのキャリアチェンジを実現させました!