るてぃ
皆さん、こんにちは。
JobTier編集長のるてぃです。
昔に比べて多様な働き方が受け入れられるようになった令和時代。
しかし、今の会社での働き方や方針に疑問を感じながらも、なかなか現状を変えられない人は多いのではないでしょうか?
るてぃ
そんななか、自分の理想の働き方を実現するため「働き方改革」にチャレンジしてきた女性に出会いました。
リナさん(仮名)
服飾専門学校を卒業後、アパレル商社に入社。
自分が描きたい未来と現実が乖離していることに気づき、2度の働き方改革を実施。
現在はファッションキュレーターとして独立。
リナさんが新卒で入った都内のアパレル商社は、朝から終電まで働いて手取り18万。
身を粉にして働くことが当たり前となっている業界で、
8:00〜終電で勤務
↓
9:30〜18:00の定時勤務、時々15:00退社
と、「会社員でそんなこと出来るの!?」と思う働き方改革を実現しています。
るてぃ
今回は、「自分のあり方を実現するための働き方改革」をテーマに、2度大きく働き方を変えたリナさんにインタビューしてきました!
このページの目次
るてぃ
お話し聞いて衝撃だった「8:00~終電で働いて手取り18万」のパワーワード。
アパレル業界ってどこもそうなんですか?
リナさん
総合商社だともう少し高いと思いますが、アパレル商社だとこのくらいが普通だと思います。
私の場合、会社の中でも一番売上をあげる主要部署にいたんですけどね。
毎月1億の売上を達成しないといけない部署でストレスも大きかったんですが、部下と給与は変わらなかったです。
リナさんの当時の1日のスケジュール
るてぃ
ええ、想像を絶するくらいブラックですね・・・
リナさん
はい、アパレル業界は辛いのが当たり前。
好きな仕事をしているのに、疲弊して辛そうな人ばかりです。
るてぃ
なるほど・・・。
ちなみに、リナさんは学生時代から「アパレル業界の闇は感じていた」とおっしゃっていましたが、なぜあえてアパレル業界に就職したんですか?
リナさん
元々、卒業したら自分のブランドを立ち上げたいと思っていたんですよね!
でも、なぜみんな好きな仕事をしているのに辛そうなのかが分からず、この状態でアパレル業界での独立には踏み切れませんでした。
そこで、その問題を俯瞰して解決するために、多様なブランドや仕入先に関われるアパレル商社に入社したんです。
るてぃ
おお!実際、入社してみてどうだったんですか?
リナさん
独立のために、勉強させてもらうくらいのスタンスで入ったので朝から晩まで働いても、最初の1,2年は辛くなかったですよ。
海外出張に連れて行ってもらうなど得られることも多かったですしね!
でも・・・私自身も精神のバランスを崩しかけてからは「このままじゃいけない」と思うようになりました。
リナさん
アパレル業界って本当に年々「辛そう」の度合いが増しているんですよ。
閉鎖的な職場なので、辛くなっても、
これくらいの選択肢しか知らないんですよね。
リナさん
それっておかしい!と思いながらも、私自身どうしたら良いか分かりませんでした。
そんな時に出会った経営者の方から「時間は作らないとダメだよね」と言われてハッとしました。
るてぃ
それから、働き方改革が始まった訳ですね!
リナさん
そうです!!
るてぃ
ちなみに同じように長時間労働をしている方からみたら、リナさんの働き方改革は希望でしかないと思います。
具体的には何をやったんですか?
リナさん
やれることは全てチャレンジしましたが、大きく効果があったのはこの3つですね。
元々、20:00からなど遅い時間からスタートするアポを前倒しに出来ないか交渉しました。
言えば応じてくれる企業も多く、「前までこの時間から始めていたから動かせない」と思い込んでいたなと思いましたね。
とにかく「この会議はこうすれば必要ないですよね?」と提案しました。
具体的には、営業と企画のオフィス内の座席を隣にして、毎日進捗ボードを確認しながら話ができるようにしたことで、週に2時間かけていた進捗mtgを減らすことが出来ました。
元々自分で何でもやってしまい、他の人に仕事が振れなかったのでこれが出来るようになったのは大きかったです。
朝、早く行って部下に振る仕事を作りさえすれば、部下がその作業をしている時間を自分の空き時間として使えるようになりました。
リナさん
時間ってこうやって作るものなんだ、と感動しましたね。
るてぃ
これで結果的には、15時退社も実現したんですよね。すごい!!
ポイントは「自分の意見をしっかり伝える」のもあると思いますが意識していることはありますか?
リナさん
上司や一緒に働く人との関係性の質を上げるのは大事です。
るてぃ
関係性の質を上げる・・・
なんだか難しそうですね。
リナさん
難しく考えすぎず、日頃から周りと仲良く、前向きに仕事に取り組んでみるのがポイントです!
あとは、「なぜ、それをやりたいのか」の理由の部分を丁寧に話すことで伝わることが多くなりました。
るてぃ
リナさんは、その後、独立をされたんですよね?
きっかけとなったことはあったんですか?
リナさん
はい、会社員でも時間を作れるようになり、自分の将来について考える時間や、やりたいことにチャレンジする時間も増えました。ただ・・・
るてぃ
ただ・・・?
リナさん
やはり、原則9:30〜18:00の就業時間の枠組みは崩せなかったんですよね。
自分のやりたいことがあるのにこれだけ時間を取られているのは辛いなと。
実際、改善しようとテレワークを前提とした評価制度の提案などしたんですが、浸透までに2年かかると言われてしまいました。
るてぃ
それはちょっと遅いですよね。
リナさん
はい、それでこのタイミングで独立を決意しましたね。
お顔を見せられないのが残念ですが
本当に楽しそうに話す姿が印象的でした!
るてぃ
フリーになってみて、どうですか?
リナさん
今は、めちゃくちゃ楽しいです。
時間の枠が完全に外れて、深夜もすすんで働いちゃうくらい!!
心のどこかではみんな自分の時間を作って、会社に決められた生き方じゃなく、自分のしたい生き方にチャレンジしたいと思っているはず。
それを「誰もやってきた人がいなかったから」「自分には無理だ」って諦めてしまうのは本当に勿体ないと思います。
るてぃ
実現してきたからこそ言葉に重みがありますね・・・!
最後に、ぜひリナさんの今後の目標を教えてください!
リナさん
私はアパレルの中で、課題意識を持っているのはファッションではなく「生地」です。
生地の良さを広めていくのがミッションだと思ってます。
日本のファッションブランドで、日本の生地を使っているのはたった2%。
最低でも5%無いと産業として生き残れません。
リナさん
正直、コロナの影響で、事態は悪くなるばかりです。
今後生き残っていくためには、生地屋さん自身が何が得意か知り、国内外にPRしていく必要があります。
それぞれの生地屋さんの良さを理解し、メーカーと生地屋さんを繋ぐ架け橋となることで、多くの人にファッションの楽しさを伝えられる存在で在りたいと思っています。
るてぃ
リナさん熱い想いを語っていただき、ありがとうございました。
サラリーマンでも自分のスタンス次第で働き方は改善できる。
リナさんの事例は、
多くの人が希望が持てる事例だと思います。
るてぃ
JobTierでは今後も一歩先を行く令和時代の働き方を紹介していきたいと思います。
次回記事も楽しみにしていてください!
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