・よほど悪質な企業に勤めていない限り、自分で退職手続きをしましょう。
・退職代行サービスはリスクやデメリットが大きく、悪質な業者もいます。
・退職代行を頼むなら弁護士にお願いしましょう。
まつぱち
みなさん、こんにちは、まつぱちです。
最近注目が集まっている退職代行サービスですが、面倒な退職交渉や手続きを代行してくれて便利だと思っていませんか?
きだっち
皆様こんにちは、きだっちです!
本日もまつぱち先生のアシスタントを努めさせていただきます。
苦労の転職活動の末、ようやく手に入れた内定!
いよいよ現職に退職の意思を伝えるものの、引き留めにあったり、嫌がらせを受けたり、円満退職は難しいものです。
きだっち
もし誰かが代わりにやってくれるなら…なんて思っしまいそうです…。
そんな中、2018年に設立された「退職代行サービスEXIT」を皮切りに様々な退職代行サービスが出ています。
きだっち
しかし、悪質な転職代行サービス業者もいるみたいですね…不安です。
まつぱち
本日は、退職代行サービスについて法的観点も踏まえて解説します。
・退職代行サービスって何?どんなことを代行してくれるの?
・どんなリスクがあるの?本当に退職できるの?
・実際の利用者の声やサービスの違いが知りたい!
まつぱち
違法行為をしている業者や退職できなくても料金を請求してくる業者もいます。
場合によっては、会社から損害賠償を請求される可能性も…
きだっち
やはり、リスクも大きなサービスなんですね…
まつぱち
早く辞めたい一心で退職代行サービスに依頼し、厄介なことにならないように気を付けていただきたいです。
このページの目次
きだっち
最近、注目が集まってきた退職代行サービスですが、ずっと前から弁護士によって行われていたサービスなんですよね。
本来、退職交渉や退職手続きは、自分で行うことが一般的です。
まつぱち
私たちは憲法の中で職業選択の自由が保障されていて、民法上では退職日の2週間前に申し出れば退職することができます。
しかし、中にはひどい引き留めをしたり、嫌がらせをしたり、理不尽な要求をする悪質な会社もあります。
そのような場合に、弁護士が退職の交渉を法的な立場から交渉を行ったり、手続きを代行したりしていました。
まつぱち
退職代行サービスは、弁護士資格のない方が行うケースも多いです。
弁護士と比較してできることも限られており、退職の確実性がなく、リスクが大きいサービスと言えるでしょう。
弁護士資格を持たない退職代行業者は、法律相談や代理、仲裁、和解を行うことは禁止されています。
退職代行を頼まざるを得ない方が務めている会社は、悪質な退職条件や退職時期についての交渉を申し入れてくることがほとんどです。
弁護士に連絡しない代わりに私への脅しが始まる
— aass101梨李 (@aass10110)April 20, 2020
退職代行が余程気に入らなかったのか
・育休給付の手続きはしない
・離職票も出さない。勿論その他書類もやらない
困って労基、ハロワ全部言ったけど泣き寝入りしかない。証拠見せたら悪質すぎるけど、何も出来ない。って言われた
きだっち
この方は退職代行に頼んだものの、退職の手続きに応じないなんて、悪質な会社です!!
まつぱち
弁護士であれば、会社からの交渉にも対応できますし、法律に基づいた正しい方法で退職の代行を行ってくれます。
きだっち
弁護士と代行業者の料金もそこまで大きな差はなさそうです。
退職手続きは、本来は自分で行いお金のかからないはずなので、お金をかけざるを得ないなら安心な方がいいですね。
まつぱち
その通り。では、実際の退職代行サービスの内容と利用の流れを説明します。
まつぱち
まずは、公式HPから電話やメールで相談をします。
現在の状況や退職理由、依頼の内容をまずは相談ベースで聞いてくれます。
きだっち
基本的に相談は何回でも無料、LINEで気軽に相談できる退職代行業者も多いのは安心かもです。
依頼内容の詳細を打ち合わせ、会社に電話をかけるない日、伝える内容を決めます。
まつぱち
会社からこのように言われたら、どう対応してもらうか、という様々なケースを想定して打ち合わせをしましょう。
弁護士資格を持たない退職代行業者は、協議や交渉ができないため、あなたが依頼したことしかできません。
会社から退職条件や退職日の交渉をされた場合には、代行業者の判断で対応することができません。
まつぱち
依頼内容の詳細が決まれば、料金を振り込みます。
料金の相場は3万円~5万円で口座振り込みやクレジットカードからの支払いとなります。
正社員や契約社員、アルバイトといった雇用形態によって料金が異なる場合があります。
残業代や退職金の請求の対応など、オプション事項を依頼した場合に追加料金がかかる場合もあります。
きだっち
料金形態や退職できなかった場合に返金してくれるかもチェックポイントですね!
まつぱち
入金が確認されれば、打ち合わせで決めた代行業務を行ってくれます。
*退職代行業者が行ってくれること*
■退職手続きにあたっての相談
■電話やメールで退職の意思を伝える
■返却物や提出書類の確認
■就業規則や雇用契約内容の確認(退職にあたっての義務事項、社宅の退去日 など)
■その他、会社に伝えて欲しい内容の伝言(必要書類の郵送依頼、家族に連絡しないで欲しい、退職金の請求、有給消化希望 など)
きだっち
退職代行業者が行ってくれるのは、あくまでも両者の意向を伝えるということだけなんですね。
もうよっぽど接点を持ちたくない…!という方にはいいかもしれませんね。
退職代行業者と会社との間でやりとりが正しく行われているかは証拠はありません。
退職代行業者から会社からの退職の承認を得たという連絡を持つのみです。
まつぱち
もちろん、ご自身で行っていただくこともたくさんあります。
*自分でやらなくてはいけないこと*
■退職届の提出(郵送で可能)
■引き継ぎ書の作成
■貸与品・私物の返却
■失業保険、社宅退居 など手続き
まつぱち
退職代行業者はあくまでも、電話やメールで会社に連絡をすることしか行いません。
退職代行を頼んで退職するということは、会社と直接的な接点を持たなくなるということです。
出社しなくなるので、退職届や貸与品は自分で郵送で送ります。
きだっち
就業規則に義務付けられていることは、行わなくてはいけませんよね。
本来であれば、後任に引継ぎを行う作業も、引き継ぎ書を作成して会社に郵送します。
会社によっては引継ぎ業務が義務付けられていることもあるので注意ましょう。
まつぱち
その他、失業保険や社宅退去のなどの手続きも行っていただきます。
きだっち
なんだか出社して済ませた方が楽そうな気もしますね…
退職届は手渡しするのが社会人のマナーなんですけどね…
きだっち
どういう場合に退職代行を使うといいのでしょうか。
まつぱち
「多少のリスクがあっても、今すぐに辞めたい方」に限ります!
弁護士に頼む場合と代行業者に頼む場合の一番の違いは、即日で対応してくれるか、という点です。
現職がつらくて今すぐにでも辞めたい、という方でない限りは弁護士に頼むことをおすすめします。
代行業者は、企業との交渉やトラブルの際の法的対応もできないため、リスクがありますし、料金もさほど変わりません。
きだっち
悪質な企業に勤めていて今すぐ辞めたい、けど退職交渉も難航してしまう。という方のみですね。
きだっち
実際、メリットはどのような点にあるのでしょうか?
まつぱち
一番は、精神的な負担がなくせるという点でしょう。
明らかに引き留めに合うと分かっていたり、これまで退職した人が嫌がらせにあった前例があるとなかなか退職に踏み出せないです。
また、退職交渉が難航していてこれ以上自分で行うことがしんどい…という方の最終手段ですね。
私は既に2回使ってる身なので賛成派です笑
— mile(まいる)@ニート予備軍 (@mile_nurse)January 16, 2020
私根性なしなので退職代行なかったら仕事辞められず鬱になってたと思います汗
きだっち
どうしても今すぐ辞めたい!もう顔も合わせたくない!という人には、いいかも…
退職日の2週間前の申し出が退職ができるとはいっても、退職交渉期間や引継ぎ業務を考えると、退職まで1か月~1.5か月は出社するのが一般的。
退職代行サービスでスピーディに退職ができ、次の日から出社しなくてよくなれば、精神的負担も少ないです。
まつぱち
顔を合わせて直接退職を申し出ると、引き留めにあり、退職までの期間が長引いしまうという場合です。
引き留めに応じることができない退職代行業者を盾に置き、突っぱねる作戦ですね。
直接顔を合わせて話しをすると、引き留めに合い、退職交渉が難航します。
退職代行業者が間に入ることで、もう顔もあわせずにスッパリ辞める!ということが実現する方もいます。
きだっち
退職代行業者からの連絡で企業がすんなり退職を認めてくれるものなのでしょうか?
まつぱち
自分の知らないところで上手く話しが進んでいるか、確証は持てませんよね。
もちろん、デメリットもたくさんあります!
きだっち
本来、退職する権利が保障されているはずなのに、お金がかかるってマイナスですよね…
退職代行サービスの相場は3万円~5万円です。
場合によっては追加料金が発生しますし、退職できなかった際の返金保証がないサービスもあります。
まつぱち
ただの伝言ゲームをお願いするのに5万円も払わなくてはいけない状況って深刻ですよね。
それだけ深刻な状況なら、法的アプローチもできる弁護士に頼んだ方が安心です。
きだっち
当然ですが、法律や就業規則の範囲内というのが前提ですよね!
繰り返しになりますが、退職代行サービスは弁護士資格のない業者も多いです。
その場合は、会社から退職条件の交渉や協議を求められた時に応じることは違法になります。
公式HPにも注意書きがあります。
あなたが退職代行業者に委任しているという証拠がなければ、会社は退職を受け入れてくれないこともあります。
そのような場合の対応方法も事前に打ち合わせで決めて、依頼をする必要があります。
まつぱち
会社の就業規則もきちんと確認してくださいね!
法律上では、2週間で退職することができることになっていますが、会社によっては就業規則に定められている内容は異なります。
また、有期雇用の方は契約期間内の退職は認められません。
引継ぎ業務が義務づけられている場合があり、書類や備品の手続きは自分で行います。
きだっち
なんだか大したことはしてくれないって印象ですね…
サービスとして成熟しきってないのが退職代行サービスです。
退職代行サービスのパイオニアとされる「EXIT」では月に300件もの依頼があり、社会にニーズはあるようです。
しかし、本来は弁護士が行う仕事を資格を持たない業者が行う点では議論の余地があります。
実際には、トラブルになって損害賠償を請求されたケースや退職が認められないまま業者が飛んだという話もあります。
名前は出さないけど、退職代行の非弁業者が酷い。
— 嵩原安三郎 (@yasusaburot)December 15, 2019
この週末も複数の相談を受けた。
詳しく聞いてみると、会社に送る書類も内容が不正確で依頼者に不利になりかねないし、代理人ではないのできちんと対応していないから、よけいにトラブルが拡大してる。
この実態を知って欲しい。
まつぱち
退職代行業者の対応で会社との関係がこじれたという話も耳にします。
電話やLINEだけで完結する利便性が、責任問題ややり取り内容の不透明性に繋がっています。
悪質な業者もゼロではないので、リスクは覚悟の上で利用する必要があります。
まつぱち
実際に退職代行サービスに対する声を見てみましょう。
利用者や利用して退職された企業の声も集めました。
きだっち
まだ未成熟なサービスなだけに意見も様々でしょうね。
退職代行サービスで辞めた1年目の子が人事に呼び出されて来社してきた。失敗してんじゃん!!!
— うさぎいぬ (@usagiinu_)September 6, 2019
きだっち
退職成功率100%と書いてあるサービスもありますが、こんな情報を目にすると本当なのか不安ですね。
僕がかつて利用した退職代行サービスの「EXIT」。
— おしょう@モンハン攻略Youtuber (@Oshodayo416)August 20, 2019
今は僕が利用した時より、サービスが充実してるみたいですね
特に「24時間電話対応可能」。
これは有難い。
理由としては、
夜に上司や営業が連絡してきて「家にくる」から。
※家に来るのは面倒なのでマックで話しして、2時間潰れた。
きだっち
やはり利用する方はかなり悪質な企業に勤めている方なんですね…。
夜に押しかけてくる会社側も狂気を感じますが、24時間対応してくれる退職代行業者もすごい…!
新卒の子が退職代行サービス使ってドロンしたんだけどマジで迷惑極まりないな
— 梅とろろ@最近心が死んでる (@ume_tororo)January 28, 2020
まつぱち
退職代行を頼む方の8割は20代で新卒の方も多いです。
社会の常識を知らない、無責任だという声もある一方、会社に問題があるのも事実です。
退職代行を使う人は、非常識とか迷惑だとか言われます。
— みすみ@退職代行研究所 (@30_taisyoku)March 22, 2019
確かにそうかもしれませんが、無責任ではないと考えています。
責任は退職代行を使わざるを得ない風土にした会社にある。https://t.co/i7b75H3Mij
きだっち
賛否両論ですが、実際に利用しても安全そうな退職代行サービスはあるのでしょうか?
まつぱち
本当に悪質な企業に勤めていて、退職代行を頼まざるを得ない方は弁護士に依頼することをオススメします。
ただ、弁護士と連携している退職代行サービスもあるので、そちらを紹介します。
まつぱち
今回は以下の点を踏まえ総合判断により5つのサービスをピックアップしました。
・料金・雇用形態による違い・返金制度・追加料金
・弁護士による監修やトラブルの際の対応が可能か
・実績・退職成功率・有給や退職金回収率
・対応範囲・時間・連絡方法が柔軟か
またピックアップするにあたり、HRテックガイドのサイトも参考にさせていただきました。
きだっち
悪質も業者も増えているので、本当に退職代行サービスが必要か振り返ることが大事ですね。
まつぱち
本当に退職代行が必要な場合こそ、弁護士による合法的な対応が一番安全です!
おすすめの安い退職代行サービスについては下記記事も分かりやすいので参考にしてみてください。
・よほど悪質な企業に勤めていない限り、自分で退職手続きをしましょう。
・退職代行サービスはリスクやデメリットが大きく、悪質な業者もいます。
・退職代行を頼むなら弁護士にお願いしましょう。
きだっち
まつぱち先生、本日はどうもありがとうございました。
まつぱち
私たちには職業選択の自由があり、よりよい職業につくためにお力添えができれば幸いです。
Twitter:@matsu_JobTier