会社を辞める人必見│ポイントを押さえれば損しない?円満退職のコツ

記事更新日: 2021/05/01

ライター: きだっち

この記事で分かること
  • 退職準備の仕方
  • 円満退職のコツ
    • お金を損しないためのポイント
    • 時間を損しないためのポイント
    • 精神的体力を消耗しないためのポイント
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きだっち

そろそろ会社を辞めたい。揉め事なく辞めるにはどうしたら良いんだろう?

この記事ではこのような疑問にお答えします。

 

厚生労働省「雇用動向調査」よると1年間の離職率は全体の10%を超えており、10人に1人は入社1年以内に会社を辞めた経験があるそうです。

企業からすると、せっかく入社して1から教育した社員がすぐに退職してしまうのは相当な痛手。

きだっち

やっぱり、印象は悪いのでしょうか。。

まつぱち

印象が悪いか悪くないかで言ったら、それは「印象は悪いです」

しかし、一度きりの人生なので、嫌で仕方がない会社にいつまでも残るより、新たな環境で気持ちよくスタートを切った方が良いとも言えます。

まつぱち

そこで今回は6000名以上の転職相談にのってきた私まつぱちが、会社と揉めずに円満に退職する方法をお伝えしたいと思います。

退職の仕方は、きちんと理解しておかないと、

  • 社長や上司と揉めて後味悪く退職することになったり
  • 本来もらえるはずのボーナスがもらえず損する

羽目になります。

まつぱち

今回は抑えておくべきポイントを簡潔にまとめたので、最後までしっかり読んでみてくださいね。

退職準備でやるべき5つのこと

1.辞める意思を再確認する

辞める意思が明確になっていないと、辞める理由について突っ込まれたり引き止められたときに悩んでしまいます。

まつぱち

まず、今の職場で何年働けそうか自問自答してみましょう!

あなたが想像できたのは半年?1年?

3年以上務める想像ができるでしょうか?

また勤続年数の長い上司をみてどう思いますか?

きだっち

うーん、ああはなりたくないな。

まつぱち

そう思うのであれば、あなたの「会社を辞めたい」と思う決断は間違いないでしょう。

ただし、会社を辞めたいと思っても、次の会社が決まる前に退職してはいけません。

コロナの影響もあり転職活動は予想以上に長期化する可能性もあります。

まつぱち

一時の気持ちの高ぶりで動くのではなく、まずは退職までの流れを確認しましょう。

 

2.辞める時期を決める

まつぱち

辞める時期をいつにするかは、円満退職をするのに重要なポイントです。

民法上、2週間前に伝えれば辞めることは可能ですが、就業規則で1か月前には申告するように決まっている事がほとんどです。

実際、仕事の引継ぎや有休も考えるのであれば、2か月前〜1か月前に伝えるのが親切でしょう。

まつぱち

この時に意識した方が良いのがボーナスの付与月です。

ボーナスがある企業では年に2回、6月下旬~7月初旬と12月初旬にもらえる企業が一般的です。

 

もし、辞めることを考えているあなたが、下記条件に当てはまっているのであれば、

・正社員でボーナスがある企業で働いている

・今の企業に勤めて半年以上である

「退職月は有給を消化しながらボーナスもきっちり貰う」方法を選びましょう!

 

ちなみに入社した年の最初のボーナスはもらえないことが多く、有給も一般的には半年以上勤めてから取得可能なので注意してください。

 

まつぱち

賢く有給消化しながらボーナスを満額もらった例について紹介します!

そう、辞めるとしても満額貰えますし、有給が残っていれば休みながら給料をもらえるんですね!その間、頑張ってきた自分へのご褒美に旅行に行ってもいいわけです。

 

きだっち

これを逃すのは非常にもったいないですね。

 

このように労働者の権利を存分に使って退職することで損をすることがありません。

「それって会社からするとずるく見えない?」

「それで円満に退職できるの?」

と思うかもしれませんが、あなたが権利を存分に使い、休みながらもお金をもらったとしても上司や同僚の給料が減るわけではありません。

 

有給を取りながらボーナスをもらったとしても、困る人はいないんですよね。

つまり「有給消化中でもボーナス支給日がきたらボーナスはもらえる」ということです。

法律で支給者の条件は定められていないので、現在勤めている会社の就業規則で特に条件を定められていなければ原則貰うことが出来ます。

 

ただし、会社によってはボーナスを支給する条件は異なり、減額されたりもらえない場合もあるので一度自分の膾炙の就業規則を確認してみてください。

まつぱち

夏のボーナスの支給日が6月末なら、6月上旬には退職意思を伝えて7月末に有給消化しながら退職するとスマートですよ!

退職意思を伝えたらしっかり引継ぎを行い、迷惑をかけない環境を意識してつくりましょう!

損をしない為のポイント①お金
有給消化とボーナス時期を狙う
  • 有給を消化しながらボーナスをもらう
  • 1か月以上前から退職する意思を伝えておく

 

3.伝え方を考える

まつぱち

退職理由や今後のビジョンを語れるかどうかがポイントです!!

伝え方によって退職までの期間のストレスが雲泥の差になる事を覚えておいてください。

ポイントは「本音を伝えることが正解だとは限らない」ということです。

まつぱち

具体的に説明していきますね!

パターン①

「人間関係」を理由に退職する場合

Aさん

今の人間関係がストレスになってしまって。申し訳ないのですが辞めようと考えています。

上司

だとしたら俺から伝えてみるよ。

Aさん

(うーん。もうやめる意思は決まっているんだけどな・・・)

人間関係を理由にした場合、話し合いや転勤によって改善しようとする上司もいます。

人間関係が問題で辞める=解決すれば辞めない

と解釈されてしまうと、辞めるまで面倒です。もう辞めると決めている場合、その雰囲気さえもストレスになりますよね。

そうじゃないんだよ、と。

 

では、こう伝えた場合どうでしょうか?

パターン②

人間関係に嫌気が差して退職するが理由を「やりたいことがある」と伝えた場合

Aさん

〇年お世話になりました。今後、さらに専門性の高い仕事に挑戦したくて、辞める決断をしました。今、○○に内定を頂いています。

上司

うーん。急に言われても…

Aさん

転職は2か月で考えています!しっかり引継ぎはするつもりです。

同じ理由でも伝え方によってここまで差が出てしまうんですね。

 

ここでのポイントを押さえておきましょう!

▼伝え方のポイント

  • 退職理由は本音を言えばいいというわけではない
  • 決定事項として伝える
  • 辞めるまでの時期を多めにとる
  • 今後のビジョンが決まっている
  • 弱気になる必要はなく、堂々として良い

つまり極端に上司に気を遣う必要はありません。

ですが「会社に不満がある」というような言い方ではなく「自己都合のため仕方なく」という理由のほうが伝えやすいですし、上司との関係を保ちながら円満に退職することができます。

 

まつぱち

円満退職したいなら例えばこんな理由がいいと思います!

  • 育児や介護など家庭の事情
  • 引っ越す、地元に帰る
  • 新しい分野にチャレンジしたい
  • 専門性の高い仕事に挑戦したい

本音かどうかはさておき、家庭の事情を辞める理由として話す人は多いんです!

もし「本当か…?」と思われたとしても、プライベートな問題なので突っ込みづらいんですよね。

まつぱち

ただ、突っ込んでくる上司もいると思うので、家庭の事情を理由にする場合はしっかり設定を用意しておくと良いですよ!

人間関係に限らず、年収や仕事内容・残業など会社のネガティブな要素を退職理由にすることは避けましょう。

よっぽど信頼関係が築けていて本音で語れる上司でない限り、辞めるまで「なんだか気まずい」状況に繋がりますし、引き止められる要素になってしまいます。

辞めたい意思がはっきりしているのに、引き止められてしまえば時間を損してしまいますからね・・・。

出来るだけ今後のビジョンを明確する事。そして次の転職が決まっている事が理想です。

損をしない為のポイント②時間
ポジティブな退職理由で時間を損しない
  • 「自己都合により仕方ない」事を理由にする
  • 退職を伝えるな早めに伝える(3~1か月前)
  • 今後のビジョンを明確にする

 

4.退職意思を伝える

まつぱち

当日急に伝えるのは避けましょう!

退職はデリケートな話なので事前に「大切な話があるので・・・」と時間をとってもらうべきです。円満退職するなら口頭で伝えるのは必須です。

また、直属の上司よりも上の立場の人に先に話してしまうことは絶対にNG!

直属の上司を信頼していないと言っているような行動なので、たとえ苦手だとしても先に伝えるようにしましょう。

 

5.「しっかり引継ぎ」で円満退職を

仕事を辞める本人が「周りに迷惑をかけたくない」という気持ちで引継ぎや仕事をしていると、その配慮は周りに伝わるものです。円満退職するには、このような配慮は不可欠です。

有給を消化するのであれば、有給を利用する前には引継ぎを終えるようにしましょう。

 

退職者が経験した退職前の壁とは?

まつぱち

では退職時、どんな不安要素があるのでしょう?

退職意思を伝えると引き止められる

このように辞める意思を伝えても

「考え直してほしい」

「半年後にしてほしい」

など引き止められる恐れがあります。それは、あなたが優秀な人材であることも理由にありますが、会社からすると「退職者が出ることで上司などの負担が増える」などの私情も含まれるのが本音です。最低限、会社の負担を考慮しましょう。

伝え方の3つのポイント
  • 退職時期は繁忙期を避ける
  • 相談ではなく決定事項として伝える
  • 1か月以上前に伝える

まつぱち

また、あなたが普段行っている仕事はどんな内容でしょうか?

単純作業など、マニュアルに沿えばある程度行える仕事だと、代わりが利くため辞めやすい傾向にあります。また、求人は出しているのになかなか人が入らない企業であれば、引き止められる恐れがあります。

 

上司の反応で見極めてみましょう!

あなたの上司はどんなタイプ?上司の反応3パターン

上司

君は優秀だからいなくなると困る。でもどんな理由で辞めるんだ?

これはGOODな上司◎

あなたを必要としており、あなたのことも尊重しています。この場合は、今後のビジョンをしっかり話すことが出来れば、納得してもらえることが多いです。

上司

人が足りないからすぐには厳しい。

これは自己都合で引き止める上司×

人が足りない、仕事が回らなくなるなど、一見あなたを必要としているように見えます。

責任感が強い人であれば、申し訳なさを感じてしまうかもしれませんが、それはNG!上司の本音は、代わりの人がいれば解決できます。

このような退職時期の延長を要求をされた場合は、無理のない範囲で対応しましょう。

上司

どんな条件なら残るんだ?昇給か?転勤か?

これも自分勝手な上司×

意地でも引き止めようとする場合です。この場合めんどうですね・・・。

このような発言をする上司は、自分のことしか考えていません。「退職者が多い部署」というレッテルを張られるのが嫌なだけのばあいもあります。

ここでは、転職先が決まっていなくても「新しくやりたいことがある」「新しい転職先が決まった」等、ビジョンが明確であることを伝えましょう。

 

もしどうしても上司が話を聞いてくれない場合は、話す相手を変えるのも一つの手です。

まつぱち

どうしても話が進まないなど、話が通らない場合は退職届を出すことで民法上は退職することが可能です。

退職意思を伝え、それが通れば退職願を提出することになりますが、退職届は提出した後2週間で辞めることができます。

ただ、この場合は円満退職とは離れてしまいますが、あなたのキャリアを棒に振ることは避けられます。また、退職支援のサービスもあるので退職によって精神的な体力を消耗するくらいならうまく活用するのも1つの手です。

損をしないためのポイント③精神的体力
事前準備で精神的な体力を消耗しない
  • 退職理由は「やむを得ない理由」がスマート
  • 引き止められても断れるように強い意志を持つ

 

伝えてからが気まずい

辞める理由が人間関係であればなおさら、辞めることを伝えてからの期間は少し気まずいと感じるものです。

 

本当に辞めてよかったのか不安になる

辞めた場合、後悔する人に共通しているのは「次の転職先が自分に合わなかった」という事です。辞める理由は大きく分けると「不満があって辞めた場合」と「不満はなかったがもっと合う会社があると思って辞めた場合」の二つに分けられます。

次の転職先が自分に合うものであれば、後悔はしないというわけですね。

 

このような不安要素は退職準備段階で、想定し対応できるようにしておきましょう!!

 

会社を辞める時に知っておきたい3つのこと

自分が辞めても会社はまわる

責任感が強い人は「私がいなくなるとみんな仕事が増えてしまうんじゃないか」「担当を持つ私が辞めるわけにはいかない」と考えてしまいがちです。

しかし、1人辞めただけで会社が回らないのは辞めた本人ではなく、会社の責任です。

ある程度見切りをつけなければ、あなたのキャリアを棒に振ってしまうことになるでしょう。

あなたが辞めても会社はまわります。

損をしない為のポイント【補足】
最短で1か月で辞めてしまうことは避ける

※入社月と退職月が同じ場合、つまり1か月以内に辞めてしまうのは保険料を二重に支払う義務があるため、損になってしまいます。よっぽどのことがない限りは避けましょう。詳しくは日本年金機構を参考にしてください。

 

新しい環境で活躍できるかもしれない

 

近々、辞める意思はあるけどなかなか踏みだすきっかけがない…。

辞めたいと言いつつも、会社を辞める手間や人間関係を考えるとなかなか行動に踏み出せないものですよね。

ですが、退職は逃げではなく幸せになるための決断です。退職や転職は、日本の法律「職業選択の自由」として定められていますし、新しい環境に身を置くことでさらに活躍できるかもしれせん。

 

転職先を決めておくと辞めやすい

辞める意思が決まったのであれば、転職活動をすることがおすすめです。

辞める日を7月末に設定したのであれば余裕をもって4月には転職活動を始めましょう。

夏のボーナスを貰いながら有給消化して退職するためのスケジュール

4月~5月:転職活動(5月末に内定)

6月上旬 :退職意思を伝える(引継ぎスタート)

6月末日 :ボーナスを取得

7月~中旬:仕事をこなしながら引継ぎ

7月下旬 :有給消化

7月末日 :退職する

まつぱち

動く理由になるので、このようにスケジュールを組んでしまいましょう!

転職活動を先にしてしまうことで、退職後の不安要素が1つ無くなりますし、退職後のビジョンが明確なことで上司に引き止められるリスクも減ります。

 

【まとめ】損をせず円満退職するための3コツ

辞める意思が固まったら、5つの事前準備を行いながら転職活動し、有給消化中しながらボーナスを受け取る方法で円満退職しましょう。

法律で支給者の条件は定められていないので、現在勤めている会社の就業規則で特に条件を定められていなければ原則貰うことが出来ます。

 

ただし、会社によってはボーナスを支給する条件は異なり、減額されたりもらえない場合もあるので一度自分の膾炙の就業規則を確認してみてください。

会社を辞めるなら損をしない為の3つのコツ
  • 退職意思を伝えたとしても、在籍していればボーナスは原則貰える
  • 辞める理由を事前準備し、有給消化をする
  • 転職活動をしつつ、2か月前には辞める意思を伝えて引継ぎを

 

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