きだっち
Web系の職種は色々な種類があるけど、どうやって応募する会社を絞ったらいいんだろう?
まつぱち
きだっちさん、その質問には元転職エージェントでトップエージェントとして活躍し、Webディレクターとして独立した私が解説していきましょう。
最近はWeb業界やWeb系の職種への将来性を考え、転職を検討している人も多いですが、この記事を読んでいる人の中には
・Web業界で自分に合う企業はどのように探したらいいの?
・企業研究の仕方がいまいちわからない…
と感じている人もいるのではないでしょうか?
きだっち
私も企業研究のやり方がいまいちピンと来ないので、知りたいです。
まつぱち先生はWebディレクターとして独立する際に企業のことを調べたりしましたか?
まつぱち
業務委託先の企業のことは調査しました。
それに転職エージェント時代の経験も踏まえて、お伝えしていきます。
きだっち
元転職エージェントで現在Webディレクターとして活躍しているのは素晴らしいです。
企業研究のやり方を引き出していきます。
転職活動では書類選考や面接で自分が竿の会社で貢献できることをアピールするための情報収集として、応募する前に、企業研究を行うことが必要になってきます。
この記事では企業研究をおこうなう際の手順を解説していきます。
まつぱち
Web業界をメインに解説していきますが、他の業界や職種でも手順は同じです。
企業研究がうまく進んでいない人はぜひ参考にしてください。
このページの目次
まつぱち
「現職から転職をして、やりたい仕事は決まっている。でも業界研究や企業研究は必要?」と考えている人もいるのではないでしょうか?
この章では、「そもそも転職活動において業界研究や企業研究が必要なのか?」ということと企業研究が必要な理由をお伝えします。
まずは結論からいうと企業研究は絶対した方がいいです。
まつぱち
転職エージェントを利用すると求人を紹介してもらえますが、なんとなく応募するのではなく、企業研究を行い、会社を吟味してから応募しましょう。
転職エージェントに求人を紹介してもらったり、サイトで職種や年収、勤務地など条件を細かく絞っていくと、条件に合う企業が一覧で出てきます。
条件を絞れば、やりたい仕事に近い求人を探すことはできますが、企業によって求める人材やミッション・ビジョンが違います。
単に取り組んでいる事業だけではなく、会社の目指す姿も調べておき、他社との違いも理解しておきましょう。
企業研究は必要とお伝えしましたが、こちらでは企業研究をなぜやらないといけないのかを解説していきます。
きだっち
企業研究をやる理由気になります。
まつぱち
結論からいうと企業研究をする理由は以下の2つです。
企業研究を行う理由
・数ある企業の中から自分にマッチする企業を見つけるため
・応募企業を志望する理由・動機をより固めるため
企業が求める人材に自分がマッチしていて、「貢献してくれそうだ」と感じてもらえることで、採用につながります。
そのためには、企業研究をしっかり行い、企業のことを理解して応募することが大切です。
あまり企業研究をせずになんとなく応募し、書類選考で経験や自己PRから「求める人材とは合わない」と判断されれば、採用されません。
まつぱち
企業への応募が無駄になってしまわないようにするためにも、気になった企業はしっかり研究を行ってから応募するのがポイントです。
また面接まで行ったときに、志望動機や経験を聞かれますが、企業のミッション・ビジョンや求める人材に合わせて、自分を見せることで採用確率も上がります。
企業が採用したいと思わせるため、より深くまで企業研究を行い、納得感のある志望動機を作りましょう。
きだっち
企業研究が必要なことはわかりました。
でもどのタイミングで企業研究をするのがベストなのでしょう?
まつぱち
企業研究は企業に応募する前がベストです。
求職者の多くは転職エージェントや転職サイトを利用して転職活動をし、企業への応募は
・条件を入力してヒットした企業に応募する
・エージェントから紹介された企業に応募する
この2パターンが多いと思います。
まつぱち
心に決めている企業がない場合は、2パターンの企業一覧の中から興味のある企業の企業研究を行なっていきましょう。
ここでの注意点として、転職エージェントは求職者が入りやすそうな企業を紹介しており、その企業を必ず応募しなければいけないわけではありません。
自分の中での転職において、例えば「年収350万円以上」、「職種はエンジニア」、「年間休日120日以上」など譲れない条件をしっかり絞り、企業研究を進めていきましょう。
まつぱち
企業研究を進めていき、自分が転職後に求めるものや企業が求める人材がマッチしていたら、職務経歴書を作成し、応募していきましょう。
きだっち
企業研究の前に業界研究もしたほうがいいでしょうか?
まつぱち
転職で目指す業界や職種が決まっていないのであれば、業界研究からしたほうがいいです。
でも、すでにやりたいことが定まっていれば、業界研究は必要ありません。
例えば、「現職がアパレル業界や小売業で今後の伸びが期待できる業界に移り、年収を上げていきたい」といった人は業界研究をおすすめします。
年収が低い業界から年収を上げるための転職であれば、業界も幅広くなってしまいます。
働きたいと思える業界を絞って転職活動しないと、応募する企業も絞れず、各業界の知識も浅くなってしまうため、採用される可能性も低くなることが考えられます。
まつぱち
転職したい業界が決まっていない人はまずは業界研究から始めることをおすすめします。
この章でのお伝えしたい事を以下にまとめます。
企業研究は転職活動において、企業から「採用したい」と思ってもらうために、納得してもらえる志望動機を伝えるために応募前にすることが大切だとお伝えしました。
しかし、「企業研究ってどうやったらいいの?」と思う人も多いのではないでしょうか?
そこでこの章では企業研究を行うためのおすすめの手順を紹介していきますので、企業研究で躓いている方はぜひ参考にしてみてください。
まつぱち
まずは転職サイトや転職エージェントで気になる求人を絞っていきましょう。
志望企業が決まっていない場合は、転職サイトで自分がいいと思う求人を探すことから始めます。
まずは働きたい職種・業界・勤務地・年収などこだわりのある条件を絞っていきます。
条件を絞るとその条件にマッチする求人が数十社、数百社出てきますので、その中から自分に合うと感じる企業を探していきましょう。
まつぱち
続いて自分の希望の条件にマッチする企業を絞り込んでいきます。
手順1で求人を絞り込んだら、今度はその求人数十社や数百社の中から、自分が働きたいと思える企業を探していく必要があります。
絞り込んでいく際には自分の転職の軸に沿った会社かどうかをもとに選んでいくのがポイントです。
まつぱち
この段階ではある程度、転職の軸とマッチする企業を絞り込んでいくので、転職活動を始める際社の段階で転職の軸を決めておくことが大切です。
求人の一覧では上の画像のように赤枠で囲った部分にどのような仕事をできるかが簡単に書かれています。
この部分を見て、自分に合う求人かどうかをまずは簡単に確認し、詳細を見ていきましょう。
クリックすると下の画像のように求人を出している会社の詳細のページを見ることが可能です。
詳細ページでは事業内容や仕事内容を詳しく書かれている場合が多いです。
自分がその企業に入社したのちにどのような仕事を任せてもらえるのか、どのような人材を求めているのか確認しましょう。
やりたい仕事とマッチしていたり、企業が求めている領域でキャリアを積んでいくことに納得感があるのであれば、応募の前に深く企業研究を行うことがおすすめです。
まつぱち
興味を持った企業のホームページで企業の考え方に共感できるかを見ていきましょう。
企業のホームページを開くと多くの場合、その会社が見据えるミッションやビジョンを確認することができます。
このミッション・ビジョンに自分が共感でき、貢献していこうと思えるかどうかを考えてみましょう。
まつぱち
ミッション・ビジョンに共感できているかどうかは必須ではありませんが、理想の状態であることは間違い無いです。
Web業界はベンチャー企業も多いです。変化も激しい業界であり、方針が変わることも多いので、仕事が忙しくなりがちです。
そんな中で楽しく働いていくには、会社のミッション・ビジョンに自分が共感していて、前向きに会社に貢献したいと思えることが理想です。
また転職サイトであるWantedlyで社員のインタビューなどを見ることもおすすめします。
まつぱち
社長のインタビューが外部サイトなどで取り上げられているのであれば、調べておくことをおすすめします。
興味を持った企業のHPで企業研究を行い、自分がその企業に行きたい理由が定まってきたら、今度は社長が外部メディアやWebサイトなどで取り上げられていないかを確認してみましょう。
ベンチャー企業などで現社長が創業を行なっている場合、創業に至った社長の想いや現在の会社になるまでのエピソードがあるでしょう。
そのようなストーリーがインタビューで語られている可能性もあります。
まつぱち
外部メディアでのインタビューをされているのであれば、面接での志望動機の中に入れ込んでみましょう。
企業研究を終え、希望する会社を見つけたら、転職活動の採用フローの中で生かせるように準備を行いましょう。
主に書類選考と面接が転職活動の中でありますが、自分の自己PRや志望動機に盛り込み、企業の採用担当や面接官が「欲しい人材」だと思ってもらえるかが大切です。
では、どのように企業研究で得た内容を活かしていけば良いのかをこの章で解説していきます。
まつぱち
まずは企業研究で調べた事を職務経歴書に盛り込んでいきましょう。
企業研究では以下のようなことがわかります。
職務経歴書は自分が候補とするすべての企業に使い回すと上記のことを職務経歴書にうまく盛り込めません。
まつぱち
企業研究を終え応募する事を決めたら、その企業に合う職務経歴書を作成しましょう。
この時に、応募先の企業の研究で得られた知識や特徴をしっかり盛り込んで作成するのがポイントです。
例えばその企業のミッション・ビジョンに共感でき、企業に貢献していきたいと思えるのであれば、職務経歴書の志望動機で伝えられる内容にしましょう。
また求人票の歓迎条件に自分のスキルや経験が見合っているのであれば、自己PR欄でしっかりアピールしていく事をおすすめします。
まつぱち
職務経歴書を作成する際のマニュアルは以下の記事で紹介しています。
まつぱち
書類審査に合格すると、次は面接になりますが、面接でも企業研究で得た知識をフル活用できるようにしましょう。
面接では現職での職歴や実績、応募企業への志望動機などが質問されます。
そしてこれらの質問には
・即戦力となり貢献してくれるか
・他社でも言えるような抽象的な内容ではないか
・企業理解はしっかりできているかを
を確認する面接官の意図もあります。
求人で募集している職種で即戦力として活躍し、成果を出すイメージを面接官に持ってもらうには応募先企業に合わせて職歴や実績を語れるかがポイントです。
そのためには仕事内容、企業のミッション・ビジョンなどの企業研究がしっかりできていることが大切になります。
まつぱち
企業研究が浅いと深掘りされた時に、うまく答えられなくなったり、企業の方針とずれてしまう可能性があるので注意しましょう。
企業研究をしっかり行った上で、熱量を持って志望動機を伝えるようにしましょう。
面接対策に関しては以下の記事で紹介しています。
未経験からWeb系の職種に転職を考えてはいるが、「どこの企業がいいか定まらない」、「働きたいと思える企業が見つからない」という人は求人を探すことから始めましょう。
求人の募集要項で自分がやりたい仕事や募集人材とマッチしたら、しっかり企業研究を行い、職務経歴書や面接で伝えられるように理解を深めていくことが大切です。
この記事でお伝えしていることを以下にまとめます。
東証一部人事→トップ転職エージェント→Webディレクターとして独立
元トップ転職エージェントとして数多くの求職者のキャリア相談に乗ってきた経験あり。
その後2021年にWeb業界での実務未経験からWebディレクターとして独立。
JobTierをwebディレクターとして運営してきた経験を活かし、現在はフリーランスとしてWeb業界で活躍しています。
Twitter:@matsu_JobTier