オンライン(Web)面接の通過率を上げる21項目を現役人事が解説

現時点では少し落ち着いたように見えるコロナウイルスの猛威。

しかし今後もいつ流行るか分からないという点から、約6割の企業が収束後もWeb面接を利用したいと考えているようです。

私も企業の人事をやっており、このコロナの影響を受けて全面的に採用面接をWeb面接に切り替えています。

もちろん緊急事態宣言下では最終面接までWeb面接にせざるをえなかったのですが、コロナが収束に向かっている今後は一次面接のみWeb面接になる予定です。

なので、Web面接通過のポイントは人事や面接官に「あなたに直接会いたいと思ってもらえるか」

ここのゴールを忘れずに、web面接の準備や本番に活かしてもらえると通過率が上がりやすいです。

また、「迷った場合は選考通過させる」が一般的な面接のセオリーなので、よっぽどの減点や価値観の違いがない限り、Web面接は通常面接より通過しやすいとも言えます。

具体的にどう改善すれば、逆にプラスの評価を得られるのかについても丁寧に説明していきますので、一つずつ試してみてもらえたらと思います。

前提：Web面接とは？

Web面接とは、ZoomやSkypeなど各社が導入しているWeb会議ツールを活用して、企業に訪問せずWeb上で行う面接方法です。

コロナの感染防止のため導入を始めた企業も多いと思いますが、

• 求職者にとっては移動時間の短縮・時間効率UP
• 企業にとっても優秀な人材との接触機会UP

と良いことも多く、今後もWeb面接と対面面接を併用して採用活動を行う企業は多いと予測出来ます。

しかし、一方で、

というデメリットもWeb面接にはあります。

知らない・気づかないのは怖いことで、悪い見え方のまま面接を繰り返し、

「対面面接通りにやっているはずだけど、なぜかWeb面接では上手く行かない」って相談も多いです。

どんなに受け答えが素晴らしくても、そっちが気になってしまい良い印象を残しにくくなってしまうんですよね。。

数は多いですが、一つ一つは簡単に確認できるので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

Web面接の合否を分ける｜15個の事前準備リスト

PC or スマホの充電確認

実話ですが、いきなり相手の画面が暗くなり・・・全く反応がなく、どうしたのかと思ったら電話がかかってきて「すみません充電が切れました」ということがありました。

すぐ充電つなげる環境にあれば、せめて「通信環境が悪くて落ちてしまった」と言ってください。

その方が人事も「それなら仕方がないかな」と思ってくれやすいです。

ネット環境の確認

特に一人暮らしの方でWiFiの契約をしていない方は、せっかくの機会なので契約することをオススメします。

じっくり長期戦で転職先を見つけたいという方はポケットWiFiより光回線の方が回線が安定するので、光回線の契約をオススメですね。

短期で転職活動を終わらせる予定で、特段他にネットを多用する機会がないならば、ポケットWiFiでも良いです。

光回線は工事が必要な場合が多いので、手配などが面倒ですが、ポケットWiFiなら届いてすぐ利用できますし、転居のたびに業者に連絡する必要もありません。

ただし回線の質は落ちるので注意が必要です。

Web会議ツールの種類によって1時間当たりのデータ消費量が150MB〜1.5GBと大きく異なります。

テザリングでWeb面接を実施した場合、一気に月間で使えるデータ容量を圧迫してしまい、最悪課金することにもなるので注意してください。

静かな場所の確保

またWeb面接の場合、背景が動くと結構気になるんです。

なので、同居してる人がいる場合は、面接中は部屋に入ってこないように釘を刺しておくことが重要です。

ビックエコーでは、テレワーク応援で60分600円でテレワーク会議室プランを出しています。

特にフリーWiFiの場合は通信の質が安定しないですし、バックミュージックや食器を片付ける音などの雑音が入るので面接官も集中できません。

PC or スマホのセッティング確認

PCを持っていない場合は、ipadやスマホを必ず固定して画面がブレないようにすることがとても大切です。

さらにポイントとして、カメラの位置を目線の高さに合わすことが重要ポイントです。

何もしないとこのように、カメラの位置が目線より下にくるため見下しているように映ってしまいます。

角度による見え方についてはマイナビ転職が出している動画が分かりやすかったので一度違いを見てもらえるとイメージがつきやすいと思います。
※3:58ごろから始まります。

用意が間に合わない場合は、本などを積み上げて高さを調整しましょう。

また、スマホの場合もスマホ三脚と本を上手く組み合わせて、カメラと目線の高さを合わせることを意識するのがオススメです。

オンライン面接時の背景は綺麗に

白い壁の前などシンプルな場所で行うのがオススメです。

前述の通り、動くものが入ると面接官が目で追ってしまい集中力が途切れるのでNG。

ただ、大会で優勝したときのトロフィーなど自分をアピール出来るものであれば自然な感じで背景に写すと、面談前のアイスブレイクにも役立ちます。

スタンドライトON

左の写真がスタンドライトON、右の写真がスタンドライトOFFで天井の電気のみの映り方です。

もちろん、化粧の濃さは変えていません。

服装はスーツが無難

これからの時期、人事や面接官は社内で仕事モードで面接をすることも多くなります。

ダラッとした格好ではそれだけで減点対象となるので注意してくださいね。

面接終了後、立ち上がったら下はパジャマだったって実例ありました。

一気に評価下がるので気を付けましょう。

メイクはリップとチーク中心に

加えてスタンドライト効果でかなり映えて第一印象がよく見えます。

むしろ、リップ・チークはきちんと塗っていないと血色が一気に悪く見えるので注意してください。

Web面接でも「清潔感」はかなり意識しましょう！

イヤホンは有線推奨

• うっかり電源が入っていなかった
• 接続不良になった

なんて可能性も減らすためにも有線の方が安心です。

音響が良いゴツめのヘッドホンは、担当者によって気にしない人と気になる人と分かれるので少し危険です。

Web会議ツールの表示名は見直す

あだ名やプライベートの写真アイコンで表示されるより、フルネーム＋自分だと分かる写真で表示された方が、面接官としても「きっちり準備ができる子なんだな」と評価が高いです。

通知はオフにする

通知は事前に切っておきましょう。

企業の指定Web会議ツールの確認と入室の流れ確認

全て無料のアプリですが、ダウンロードに案外時間がかかったり、設定に慣れておくためにも必ず前日までにはダウンロードしておきましょう。

• Zoom
• Skype
• Teams
• Facetime
• ハングアウト

などの無料Web会議ツールを利用を指定された場合は、表示名やマイクの音量設定なども完璧にしておくと安心です。

事前に、何でWeb面接をやるのかは確認をとっておき、当日に慌てないようにしましょう。

緊急連絡先の確認

当日、思わぬ機材トラブル・ネットトラブルで接続が5分前になっても準備ができていない場合は、緊急連絡先に電話しましょう。

最悪は電話面接に切り替えて行うため、事前に連絡先を聞いておくことは必須です。

【最終チェック】転職エージェントや友達と模擬面接実施

Web面接も慣れることで格段に選考通過率が上がります。

また接続の仕方・見え方を確認しておくことで、当日気持ちに余裕を持って面接に臨むことができますよ。

模擬面接をエージェントにお願いし、シミュレーションすることで、自信にも繋がります。

勝負の面接実施中に意識するべき6つのコト

意識することはたった6点。これだけでかなり変わります。

10分前には準備完了の状態に

時間に余裕を持って準備し、10分前には準備が整った状態で着席して待っている状態を目指すと安心です。

とにかく「笑顔」を忘れずに

特に画面が暗いと、さらに暗い・怖い印象がついてしまいますね。

ただ、面接官に怪しまれては元も子もないので、あくまで自然に鏡で確認するのは注意してくださいね。

ジェスチャーは少し大きめ

Web面接で真顔でじっと聞いていられると怖いんですよね。

あとあまりにも動きが小さいと見えないので、聞いてるか聞いていないのか良くわからないので面接官も不安になります。

目線はPC or スマホのカメラに

目線は自分の画面ではなくカメラを見るのが大事です。

その方が相手の目線と合いやすくなるんですよね。

ただ、これだと相手の表情が分かりにくいので画面とカメラと交互に見るのをオススメします。

職務経歴書などにビッシリメモを書いておくと、どうしてもそれを見て面接をしてしまいがち。

目線がずれるとWeb面接では「何か見て喋ってるんだろうな」と分かってしまうので印象が悪いと捉えられてしまうケースもあります。

話すスピードは相手と同じくらいに調節

なので、話すスピードは相手によって少し調節すると良いでしょう。

もごもご喋られると聞き取りづらいので、気持ちハッキリ喋ることを意識するとさらに良いです。

話は結論から！喋りすぎないように注意！

人を感じにくい分、ダラダラと喋ってしまいがちですが、

「結論ファースト」続いてエピソードの順番を心がけると、面接官も話が入ってきやすいですね。

質問に対して1分程度で答えつつ、一気に喋らないのがコツ。

要点を押さえて喋っていれば、面接官の方が深堀って質問してくれるので、どちらかが置いてけぼりにならないコミュニケーションが取れます。

面接準備〜実施までチェックリストまとめ

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