ベンチャー・スタートアップ企業に勤めるメリット・デメリットを紹介

記事更新日: 2021/11/01

ライター: るてぃ

この記事でお伝えしたいこと
  • ベンチャー企業に転職することで、自分の仕事のレベル感をあげることは可能

  • ベンチャー企業の転職をオススメできるかどうかは、あなたが何を重視してどうなりたいのかによって変わる
この記事を書いた人
業界の闇を晒す元人事 るてぃ
トップセールス→ベンチャー人事→独立
毎月の書類選考人数:100人以上
キャリア相談・面接の数:400以上
取引していた転職エージェント/転職サイト:120社以上
本当にためになる情報を伝えて、求職者も企業も幸せにならないミスマッチの就職を1つでもなくすことが目標です。
Twitter:@rutty_JobTier

 

 

るてぃ

転職を考える方の中には、ベンチャー企業にしようか大企業にしようかで悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

ベンチャーか大企業かの問題は、転職活動の悩みにおいて取り上げられることが多いですが、決まった正解はありません。

ベンチャー企業と大企業、それぞれにメリット・デメリットがあり、あなたが何を重視するかでオススメする企業が変わってしまうからです。

るてぃ

ただベンチャー企業のメリット・デメリットを理解せずに転職活動をするのは危険!!

転職を後悔する要因にもなります。

そこで、今回は従業員数100名以下の中小ベンチャー企業、ワンマン社長の元での業務経験もある私が、ベンチャー企業で働くメリット・デメリットについてお伝えしたいと思います。

 

 

るてぃ

この記事があなたの転職活動の参考になれば幸いです。

そもそもベンチャー企業の定義とは?

 

 

るてぃ

ベンチャー企業って言葉はすごく曖昧です。

ベンチャー企業と言うと、一般的には、創業間もない企業で、IT分野などこれから業績を拡大していく事業を行っている会社をイメージする方が多いです。

しかし、ベンチャーの語源から考えると、

Venture(ベンチャー):Adventure(アドベンチャー)に由来。冒険・投機などの意味合いから新規事業に積極的な会社。

今まで存在しなかった新しい事業を行っている会社。

になるので、

  • 創業年数が何年以内や
  • 資本金が何円以下

などの定義は関係なくなります。

 

 

るてぃ

創業35年だって、今までなかったサービスを世の中に広めた会社なら「ベンチャー企業」なんです。

ここまで広く捉えることが出来、曖昧なのが「ベンチャー企業」です。

なので、「ベンチャー企業だからこうだ」と一括りにすることは出来ません。

 

 

るてぃ

またスタートアップ企業にも明確な定義はありません。

ただ一般的にはこのように定義づけられていことが多いです。

スタートアップ企業:創業2〜3年以内で、世の中に新しい価値を生み出し、社会貢献を目的にビジネスを始めた会社

 

 

るてぃ

このようにざっくりとした括りになるので、ベンチャー・スタートアップの転職を考える際は「会社単位で色々違うよね」ということは前提として理解しておいてください。

ベンチャー企業に転職するメリット6選

 

 

るてぃ

実際にベンチャー企業で働く私自身が感じるメリットを紹介します。

ベンチャー企業で働くことのメリット

  • 仕事の処理能力が上がる
  • 自分の頭で考える癖がつく
  • 仕事の全体像を理解出来る
  • 主体的に動けばチャンスをもらいやすい
  • 年齢関係なく活躍できるチャンスがある
  • ルールを自分で作ることが出来る

仕事の処理能力が上がる

 

 

るてぃ

一般的にベンチャー企業は少数精鋭で働いているので、一人当たりの業務量が多いです。

なので、業務を兼任していたり、複数のプロジェクトを掛け持って担当している人も多いのが特徴です。

実際、私もメインは人事ですが、社内外広報と労務関連も掛け持っています。

るてぃ

社外広報は別部署になるので、部署間を超えて仕事をすることもあります。

なので、繁忙期は業務量が急激に増えることも・・・。

幸か不幸か、大量の仕事をどうやって終わらせるかを考えるようになるので、業務改善をし、仕事の処理能力が上がりました。

るてぃ

私自身、何度もパンクしかけましたが、おかげで仕事のスピードは上がったと自覚しています。

自分の頭で考える癖がつく

 

 

るてぃ

ベンチャー企業では大企業と違い、このテンプレに合わせれば提案書が作れるというケースは少ないです。

大企業の方と打ち合わせをすると、大抵、同じテンプレートを使い、数字だけ相手企業に合わせた提案書を持ってきます。

それはそれで、誰もが同じレベル感で仕事が出来るので良いのですが・・・

るてぃ

テンプレに頼ってしまうので、自分の頭で考えなくなりますよね!

ベンチャー企業の場合は、テンプレやマニュアルがないケースも往々にしてあります。

その場合、自分の頭で考え情報収集し、どのような伝え方をすれば一番相手にとって伝わりやすいのかを真剣に考える必要があります。

 

 

るてぃ

特に20代の方は、若いうちにどれだけ頭を使って仕事をしたかで、30代以降の仕事のレベル感が大幅に変わります。

テンプレに頼らなければ高いレベルの仕事感が出来ない人と、自分で0から相手の立場に合わせた提案書を作れる人だと、どちらが市場価値が高いかは明確ですよね?

るてぃ

すでに整っている環境だとどうしても頼ってしまうので、いっそ何もない環境に飛び込んでみるのも賢明な判断だと思います。

仕事の全体像を理解出来る

 

 

るてぃ

業務の一部分のみを担当することが多い大企業に比べて、ベンチャー企業では始めから終わりまで担当させてもらえるケースも多いです。

なので、仕事の進め方は大企業とベンチャー企業だとかなり違うと言えるでしょう。

 

 

るてぃ

仕事の全体像を把握できるのはかなりメリットがあるんですよ。

全体像を把握することで、業務全体の改善提案もしやすいので全体の売り上げUPにも貢献出来る可能性があります。

また、転職市場で見ても、仕事の流れの中の一部分しか出来ない人より、一連の流れで仕事が出来る人の方が市場価値が高いのは明確でしょう。

 

 

るてぃ

具体的な業務の例を挙げて解説します。

例えば同じBtoCの営業でも、大企業だと「アポイント担当」「面接担当」「クロージング担当」など分業で仕事をしているケースがあります。

一方で、ベンチャー企業の場合は、アポイント〜面接〜クロージングまで一人で担当出来る場合も多いです。

るてぃ

業務に真剣に取り組めば、得られるスキルも格段に変わります!

分業体制の場合を考えてみましょう。

アポイント担当だった場合は、

  • 電話営業スキルやアプローチ力

面接担当だった場合は、

  • プレゼン力やヒヤリング能力

クロージング担当の場合は、

  • クロージング力

と得られるスキルが限られてしまいますが、一連の流れで一人でやるのであれば全スキルを身に付けることが可能です。

 

 

るてぃ

また、アポ〜契約まで関われるのは、契約計上出来た時の思い入れも変わってきます。

仕事のやりがいを感じやすいのは、全体像を理解出来る方だと言えますね。

主体的に動けばチャンスをもらいやすい

 

 

るてぃ

ベンチャー企業では主体的に動くことでチャンスをもらいやすいのが特徴です。

実績=数字を出せばチャンスをもらいやすいのは当たり前の話ですが、意外と熱意や積極性をかってチャンスを与えてくれる会社も多いです。

るてぃ

なので、ベンチャー企業に勤めていて、自分のやりたいことをアピールしない人は非常に勿体無い!!

ベンチャー企業に勤めるなら、やりたいことは言ったもん勝ちです。

主張しておくに越したことはありません。

年齢関係なく活躍できるチャンスがある

るてぃ

年齢関係なく実績で勝負できる会社が多いのもベンチャー企業の特徴です。

実際に私が働いている会社では、新卒社員が4月から一人で営業デビューします。

なぜできるかと言ったら、大学生の時からインターンとして営業の勉強や会社の勉強をしているからです。

るてぃ

その考え方が合う合わないはあると思いますが、新卒1年目の初月から先輩たちと勝負出来る立場にあるっていいですよね!!

他にも、新卒2年目で会社の事業紹介パンフレットのディレクション責任者をやれたり、新卒3年目で事業部責任者のチャンスがもらえたり・・・

るてぃ

新卒社長という言葉も出てくるくらいです。

年功序列ではなく、実力で勝負したいという方はベンチャー企業の方が向いている傾向にあります。

ルールを自分で作ることが出来る

るてぃ

制度が粗いベンチャー企業では、自分でルールを作る事も可能です。

仕組み作りは意外と大変であり、法律を調べたり社内調整をかけたり、泥臭いこともたくさんあります。

しかし、それが出来る人はかなり市場価値が高いです。

るてぃ

ベンチャー企業では「なんでこんな事も決まってないの?」や「誰か決めてくれないかな」はNGです。

自分がルールを作れることにワクワクする方はベンチャー企業に入ってメリットを十分活かせると言えます。

ベンチャー企業に転職するデメリット

るてぃ

ベンチャー企業への転職はメリットばかりではありません。

デメリットとリスクもしっかり把握しておきましょう。

ベンチャー企業で働くことのデメリット

  • 最悪、倒産する可能性がある
  • 大企業で働く方が条件面が良い
  • 何でも屋になりがち
  • キャリアステップに悩む

最悪、倒産する可能性がある

るてぃ

30社続く企業は1万社中2社と言われています。

5年続けられる企業でさえ、1万社中 約1400社。

つまり、14%しかないのです。

るてぃ

特にスタートアップやアーリーベンチャーと言われる企業への転職を検討する場合は、財務状況をよくよく確認しておきましょう。

倒産リスクを覚悟した上で、自分がこの会社を引っ張っていく、ぐらいの意気込みが大事です。

大企業で働く方が条件が良い

るてぃ

サイバーエージェントや楽天レベルまで成長すれば話は別ですが・・・

一般的なベンチャー企業は資金難なので、福利厚生や給与にそこまでお金をかけられません。

なので、大企業では当たり前に支給される会社携帯なども、ベンチャー企業では私物を使ってという場合もあります。

るてぃ

特にコロナ禍の対応では大企業とベンチャー企業の対応の差がくっきり出ましたね。

社員にWiFiを貸し出したり、Eランニングを受けさせたりする大企業がある一方で、そこにお金をかけられないベンチャー企業は全て自分で用意したなんて方もいらっしゃるのではないでしょうか?

るてぃ

給与面もベンチャー企業の方が高いと言われがちですが、一部の企業や経営幹部として参画した場合だけのことも多いですね。

平社員として入社の場合だと、業績によっては給与面が安定しなかったり、賞与をカットされるリスクもあることは理解しておいてください。

何でも屋になりがち

るてぃ

ベンチャー企業あるあるの「何でもそこそこ出来るけど、専門スキルがない状態」

ベンチャー企業の場合、複数タスクで一気に業務を進めるので仕事の処理能力は上がるのですが・・・

色々な方面に手を出しているので、その業務のスペシャリストになれるかは微妙な点です。

るてぃ

職務経歴書に一体何をピックアップして書いたら良いのか悩む事もあります。

キャリアステップに悩む

るてぃ

ベンチャー企業の場合、自分の上司が役員にあたることもケースとしてはあります。

なので、キャリアステップを踏むイメージが湧かず、「役員になるイメージはないかな」と躊躇してしまう人もいます。

また、目標を持って入社しても、激務に追われるうちに「自分は本当は何がやりたかったんだっけ」状態になることも。

 

 

るてぃ

何のためにこの会社に入社したのか、この会社でどんなスキルを身に付けたいのか、明確にしておくことは大切ですね。

最後に:強みがないベンチャー企業への転職はオススメしません

るてぃ

新しい概念を世の中に広めるのって相当大変なことです。

なので、パッと見で強みが分からないベンチャー企業への転職はオススメしません。

創業するのは簡単ですが、継続するのは思っているより難しいです。

特に創業間もないベンチャー企業の場合、

  • 大手の看板に頼れない泥臭い営業
  • 常に資金繰りに追われている状態
  • 経営陣の分裂や側近の裏切り

など、ドラマみたいな出来事が実際に起こったりします。

出社したら会社がなくなっていたや、思い詰めた中小企業の社長が夜逃げ・自殺など物騒なワードだって出てきます。

るてぃ

何か分かりやすい強みがないと生き残れないのが現状です。

分かりやすい例だと、

  • 社長のカリスマ性
  • サービスや技術が明確に差別化されている
  • 今後伸びると確信できる事業モデル

この3拍子が揃っていると、成功しやすいベンチャー企業だと言えます。

るてぃ

3つ揃っていなくても、転職するならどれか1つは当てはまる企業が良いですね。

そして、自分が強くその会社に惹かれて「絶対に行きたい!」と思えるかどうかも判断基準の一つにすることをオススメします。

 

 

るてぃ

ポジションにもよりますが、どうしたって大企業の方が条件面は良いし仕事は楽です。

 

強く惹かれないベンチャー企業であれば転職しない方が良いですよ!

自分の成長が実感しやすく、市場価値をあげられる可能性も十分にあるけど、リスクも高いベンチャー企業の転職。

 

 

るてぃ

やっぱり、ベンチャー企業に興味がある!という方はコチラの記事も参考にしてみてくださいね!

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るてぃ

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