27歳の転職を有利に進めるには?|プロが成功のポイントを辛口解説

記事更新日: 2021/11/01

ライター: るてぃ

この記事の結論
  • 27歳はライフスタイルの変化から自分のキャリアを見つめ直す人も多い年齢

  • 転職に迷っている場合は、今の職場で実績を積んでから転職した方が良い条件で転職できる可能性が上がる
この記事を書いた人
業界の闇を晒す元人事 るてぃ
トップセールス→ベンチャー人事→独立
毎月の書類選考人数:100人以上
キャリア相談・面接の数:400以上
取引していた転職エージェント/転職サイト:120社以上

本当にためになる情報を伝えて、求職者も企業も幸せにならないミスマッチの就職を1つでもなくすことが目標です。
Twitter:@rutty_JobTier

 

るてぃ

第一次?結婚ラッシュが訪れる26歳〜27歳。

27歳というと、大卒であれば社会人経験が5年目に入り、高卒なら9年程度の歳です。

  • 仕事にも慣れてきて、少し飽きてきた
  • このまま同じ会社でキャリアアップ出来るのか不安
  • 将来、結婚・出産を考えるともう少し働きやすい会社に転職した方が良いのか悩んでいる

この記事を読んでいるあなたも一度は思ったことがあるのではないでしょうか?

るてぃ

結婚などでライフスタイルが変わる人も多い27歳は自分のキャリアを見つめ直す良い機会です。

結論からお話しすると、27歳での転職は遅いということはなく、企業に求められている年齢層だと言えます。

まつぱち

しかし未経験分野へのチャレンジは、難易度が上がってくる年齢ですね。

まつぱち 
転職市場を知り尽くしたプロ 
現役転職エージェント(最年少現場責任者)
  • 東証一部上場グループ人事部出身
  • 累計キャリア相談者数6,000名以上
  • 相談者の利用満足度90%超え12ヶ月連続達成
  • 累計25回、社内月間売上トップ受賞
まつぱち先生として外部対談やTwitterでの匿名転職相談も好評
Twitter:@matsu_JobTier

るてぃ

そこで今回も、元転職エージェントのまつぱちさんと一緒に、27歳の転職の注意点や未経験職種に転職したい場合のポイントを解説していきたいと思います。

まつぱち

一緒に、戦略的にキャリアを考えていきましょうね!

20代後半で転職を考える人は多い

転職成功者の4割は25〜29歳

まつぱち

dodaが出している転職成功者の年齢データを見てみましょう。

24歳以下は10%程度と低く、25~29歳の割合が約4割と多いのが特徴です。


年齢の内訳を見ると、最も割合が高いのは「25~29歳」の39.6%で、次いで「30~34歳」の23.1%、「40歳以上」の14.4%が続きます。前回と比べると、「30~34歳」「35~39歳」の割合が下がっています。一方で割合が上がっている「24歳以下」「25~29歳」「40歳以上」は、転職者の数で比較しても増加していることが分かりました

参照:doda 転職成功者の年齢調査(2019年上半期)

るてぃ

微増ですが転職希望者の割合も増えていますね!!

 

27歳で未経験業界・職種への転職は難しい?

まつぱち

結論から言うと、第二新卒と比較される場合は難しいですが、未経験分野への転職は十分可能な年齢です!!

諸説ありますが一般的には、第二新卒として括られる年齢は入社3年目までです。

※第二新卒:第二新卒に明確な定義はありませんが、一般的には大学・短大・専門学校や高校卒業と同時に就職した後、入社3年以内に転職活動をする人たちのことを指します。

まつぱち

つまり第二新卒としてみられるのは25歳まで!!!

第二新卒枠だと、採用基準が実績重視ではなく、ポテンシャル重視になります。

るてぃ

27歳は第二新卒の枠から外れてしまっているので、難易度が上がると言う訳ですね。

 

女性の転職は戦略的にかつ早い方が良い

るてぃ

残念ながら、日本の企業はまだまだ男性=働く、女性=育児・家事の意識が強いです。

実際、私が働いている会社でも、女性を採用する際には、

  • 結婚・出産の予定があるか
  • どのくらい仕事に打ち込みたいと思っているか

ドストレートには聞きませんが、言い回しを考えてさりげなく聞くようにしています。

るてぃ

正直、すぐに辞められたら困るんです!!

なので、企業としてはリスクヘッジも考え、未経験より即戦力として活躍できそうな女性を好む傾向にあります。

るてぃ

そうは言っても、女性が転職を考える際に切っても切り離せないのが「キャリア」と「育児」の両立。

20代後半でママになりたい気持ちが強い方は、自分が働く環境は戦略的に設計していった方が良いです。

現状の仕事に満足しており、環境も設計出来そうであれば、現職にとどまることに越したことはありません。

るてぃ

しかし、実現できなさそうなのであれば、早めに手を打ち、働きやすい環境に転職することもアリですよ!!

 

27歳で未経験分野への転職を実現した例

まつぱち

27歳で未経験の職種への転職に成功した例を紹介します。

るてぃ

27歳で未経験からエンジニアは大変だけど転職は出来るという声がちらほら。

まつぱち

ただし、全くプログラミングを組んだことがないって方はほぼおらず、独学で勉強している方ばかりです。

他の職種、例えば営業職でも未経験OKの求人はありますが、地雷求人も多いので気をつけましょう。

「稼げる」「未経験OK」の文言に釣られて入社をしたら、基本給は少なくコミッションで稼ぐ営業で、なかなか売れず、精神的にも体力的にも辛いという方の話も聞きます。

まつぱち

良い条件だと思ったら、なぜこの求人が未経験でも募集するのか冷静に考えてみましょう!

るてぃ

入れ替わりが激しいから?人気のない業界だから?

求人の掲載期間を確認してみるのもオススメです。
長期掲載していたら要注意です。

注意:コロナの影響で採用市場は縮小傾向に

まつぱち

4月以降、コロナの影響で転職市場が大きく変化しています。

通常、未経験OKの求人が経験者募集の求人を上回るのですが、逆転する結果に。

るてぃ

私が働いている会社も、中途採用は全面ストップ。

再開するとしても経験者募集だけの予定です。

type転職エージェントが出しているレポートでも同様の回答が書いてありました。

また第二新卒や未経験者など、ポテンシャルを重視する中途採用を見合わせる企業が増えています。先行きが不透明な中、育成コストのかかる若手より、即戦力の採用を優先する傾向が強まっているためです。

参照;type転職エージェント 新型コロナで変化する転職活動のポイント

まつぱち

勢いで転職活動を始めるのではなく、戦局をみて戦うのは大切ですよ。

るてぃ

逆に言えば、このような状況下でも採用に積極的な企業は、業績が伸びている企業だと言えるでしょう。

まつぱち

IT業界や介護業界は積極募集中ですしね。

 

転職回数が多いと圧倒的不利

るてぃ

耳が痛い人もいるかもしれませんが、このような状況下で転職回数が多い人が転職をするのはかなり不利です。

企業も求人掲載の広告費や紹介料を払って、あなたを採用する訳なので、すぐ辞める可能性がある方は採用したくありません。

1年以内の短期離職を繰り返している場合は要注意です。

まつぱち

実際、リクナビNEXTの調査によると、20代の転職では転職回数を0〜1回と回答する人は80%以上!

参照:リクナビNEXT 年代別転職回数データ

るてぃ

そして企業人事が転職歴を気にするのも3回目から急激に%が上がっています。

参照:リクナビNEXT 年代別転職回数データ

まつぱち

短期離職を繰り返している場合、あなたの熱意が伝わらないと、人事の「どうせすぐ辞めるでしょ」という先入観を崩せないです。

  • それぞれの会社での入社理由と退職理由
  • 次のキャリアで何を得たいのか
  • 次のキャリアでは実績を出すまで辞めない覚悟があるか

1時間でいいので、時間をとって自分自身を見つめ直してみましょう。

転職回数が多い方でも諦めず、志望理由を明確にしていけば熱意が伝わります。

まつぱち

1人で整理するのが難しい場合は、転職エージェントに頼るのがオススメですよ。

27歳で転職をする際に注意すること

るてぃ

27歳が注意するべきことをまとめました

転職する際に注意すること

  • 安易な考えで未経験職種にチャレンジするのは危険
  • 大企業からベンチャー企業への転職は冷静に判断する
  • 実績を書く際は相手に伝わるように書く・話す
  • 「何となく嫌だ」という曖昧な理由なら転職しない方が良い
    →実績を上げてから転職した方が、良い転職先を見つけられる

安易な考えで未経験職種にチャレンジするのは危険

るてぃ

先ほども少し書きましたが、条件に釣られて安易に転職をすると後悔する可能性があります。

27歳で転職に失敗するのはダメージが大きいです。

年収に釣られてよく調べずに転職をしたら、

  • 身体を壊すくらい長時間労働だった
  • 残業代で給与が多い会社だった
  • 体育会系の社風でノリが合わなかった

実例としてあります。

るてぃ

この年齢になると若いから失敗しても大丈夫!と言える年齢ではありません!

必ず「OpenWork」や「転職会議」といった企業の口コミ・評判サイトも確認して、企業の実態をイメージしておきましょう。

口コミ・評判サイトの見方についてはこちらの記事にもまとめています。

 

大企業からベンチャー企業への転職は冷静に判断する

るてぃ

社風や仕事のやり方が全然違う大企業とベンチャー企業!

ベンチャ一企業も特にスタートアップへの入社となると、大企業の整った世界に慣れてしまった人にはかなり覚悟を決めないときついでしょう。

るてぃ

社食も社員寮、他 大企業特権の福利厚生は当たり前ではありません!!!

また自分から聞きにいく、仕事を取りにいく姿勢を持っていないとベンチャー企業ではお荷物になってしまうことも。

まつぱち

大企業からベンチャー企業に転職して「やっぱり違った」と思う人も多いんですよ。

るてぃ

ベンチャー企業はWantedlyなどを活用すればカジュアル面談を行ってくれる会社も多いので、雰囲気を確かめたかったら、ベンチャー界隈の人にまずは会ってみるのもオススメです。

まつぱち

また、どのような働き方が自分に合っているか分からなかったらプロに相談するのをオススメします。

一番良いのは転職エージェントなど転職のプロに相談することです。

最近では、求人を紹介せず、キャリア相談のみ料金をとって行うサービスも出てきています。


参照:そうだんドットミー

るてぃ

今後はこのようなサービスが当たり前の時代になりそうですね!

 

実績を書く際は相手に伝わるように書く・話す

まつぱち

良い実績を持っているのに、見せ方や話し方が悪く人事に伝わらないと言う悩みはよく聞きます。

業界が違ったり、会社の規模感が違うと「その実績がすごいのかどうか」人事に伝わらない場合があります。

るてぃ

伝わる喋り方のポイントは3つ

  • 出来る限り数字を用いて表現する
  • 結論から話す
  • 相手が理解出来ているか確認しながら話を進める

これらを意識すれば、イメージしやすくなります。

まつぱち

模擬面談に対応してくれる転職エージェントも多いので、困ったらエージェントに頼ってみましょう。

その際は、大手エージェントではなく、中小または独立して個人事業主として転職エージェントをやっている方に相談することをオススメします。

まつぱち

大手エージェントは質より数のため、対応が雑なケースも多いんですよね。

詳しくはこの記事をご参考にしてみてください。

 

何となく嫌だという曖昧な理由では転職しない方が良い

まつぱち

年齢関係なく言えることですが「何となく嫌だ」で転職するのはNGです。

27歳も選り好みしなければ、どこかの企業に転職することは出来ると思います。

しかし実績がない場合、今よりも良い条件の会社に転職するのは難易度がかなり上がります。

まつぱち

明確に嫌な理由が言えないのであれば、今の会社で実績を作ってから転職した方が良いキャリアを描けます。

また転職の理由で多い人間関係の悩みですが、人間関係の悩みは正直、運次第であり転職しても変わらない可能性は十分考えられます。

それだけが悩みであり心身を病むレベルでないならば、仕事は仕事と割り切った関係で考えるのも1つの手でしょう。

るてぃ

1人で悩んでいる場合は、口の固そうな人事や先輩に相談したり、友達に愚痴を聞いてもらいましょう。

人に話すだけでグッと気持ちが軽くなる場合もあります。

人間関係だけが理由の転職活動は、後悔する可能性も高いので、もう一度「本当に転職した方が良いのか」考えてみることが大切です。

20代が転職を成功させるコツ

るてぃ

最後に20代の転職を成功させるコツをお伝えします。

転職の軸をハッキリさせる

まつぱち

なぜ、転職をしたいのかがハッキリしないと、早期離職を繰り返す原因にもなってしまいます。

特に20代で、社会人歴も浅い方は

  • なんとなく楽しそう
  • 自分にも出来そう

と感覚だけで判断しがちです。

まつぱち

仕事に飽きた、長期的に働くイメージが持てないなどで、辞める人も多いですよね。

根本の理由としては、仕事の内容・社風・人間関係・労働条件と様々な要素があげられますが、1つ言えるのは、

まつぱち

あなたの希望を全て満たす会社はないということ!!!

るてぃ

全て自分の思い通りにやりたいのであれば、起業するしかないですからね。。

このことを強烈に意識した上で、自分の価値観に合う仕事の条件は何か、箇条書きでまずは書き出してみましょう。

方向性が明確に決まると、求人のミスマッチを減らすことが出来ます。

 

次のキャリアは実績がつくまで辞めない心意気で臨む

まつぱち

第二新卒の枠から外れる26歳以降は少なからず実績・スキルが重視されています!!

つまり、次の職場で何がなんでも実績を残さないと、後々のキャリアが不利になります。

未経験でスタートできる特権を使って、エンジニア・プログラマーにチャレンジする人も多いかと思いますが、ここはすぐに諦めずやり切ることが大切です。

るてぃ

覚悟を決めて転職した方がキャリア戦略上は有利です。

 

転職エージェントに頼る

まつぱち

その上で、どうすれば良いか分からない時はエージェントに相談しましょう。

転職エージェントは転職支援のプロです。

今まで何百人、何千人という転職者の事例を見てきているので、転職エージェントのアドバイスはあなたのキャリア形成にも活かせることが多いでしょう。

まつぱち

相談しながら進めると、不安も解消できますしミスマッチを減らすことも出来ます!!

 

もちろん、転職エージェントを利用したからといって、必ずしも企業に応募しないといけない訳ではありません。

相談した上で、転職ではなく今の会社でもう少し頑張ってみようという結論になることもあると思います。

るてぃ

周りに流されず、あなたにとって最適なキャリアを描けることを願っています。

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るてぃ

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