30歳のキャリア戦略|転職成功のポイントをプロが徹底解説

記事更新日: 2021/10/31

ライター: るてぃ

この記事の結論
  • 30歳の転職で重視されるのは「即戦力化」と「マネジメント力」

  • 未経験職種への転職はかなり難易度が高い

  • 同業界または同職種への転職の場合、今の職場で実績を積んでから転職した方が良い条件で転職できる可能性が上がる
この記事を書いた人
業界の闇を晒す元人事 るてぃ
トップセールス→ベンチャー人事→独立
毎月の書類選考人数:100人以上
キャリア相談・面接の数:400以上
取引していた転職エージェント/転職サイト:120社以上

本当にためになる情報を伝えて、求職者も企業も幸せにならないミスマッチの就職を1つでもなくすことが目標です。
Twitter:@rutty_JobTier

 

るてぃ

30歳。節目の年に転職を意識される方も多いのではないでしょうか?

  • 30歳の転職は不利
  • 未経験の転職はもう難しい

このように言われることも多いですよね。

年齢で区切られてしまうこともありますが・・・

るてぃ

転職の本質は、あなたが入社して活躍できるイメージを企業側が持てるかどうかです。

結論からお話しすると、30歳だから必ずしも転職に不利になるわけではなく、むしろ即戦力として企業に求められている年齢層だと言えます。

まつぱち

だからこそ自己PRは企業が求めていることを答えられるようにしたいですね。

本日のプレゼンター
転職市場を知り尽くしたプロ まつぱち
東証一部人事→転職エージェント→独立
  • 偏差値35の不登校学生からキャリアを逆転
  • 累計キャリア相談者数6,000名以上
  • 累計25回、社内月間売上トップ受賞
  • 大好評キャリア相談で転職成功者多数
  • 相談者様の声
Twitter:@matsu_JobTier

るてぃ

そこで今回も、元転職エージェントのまつぱちさんと一緒に、30歳の転職の注意点や成功するためのポイントを解説していきたいと思います。

まつぱち

一緒に、戦略的にキャリアを考えていきましょうね!

30歳の転職の実態

まつぱち

30代前半の転職は難しいと思っている人が多いみたいです。

まつぱち

実態はどうなのでしょうか?

リクナビNEXTが出している調査では、30代前半の転職経験者のうち50.4%が「不利だとは思わなかった」と答えている結果が出ています。

参照:リクナビNEXT「30代前半の転職って有利?不利?

まつぱち

つまり、30代前半だから転職が難しいと言う訳ではないので安心してください!!!

dodaが出しているデータでも転職成功者は20代後半の次に30代前半が多いです。


年齢の内訳を見ると、最も割合が高いのは「25~29歳」の39.6%で、次いで「30~34歳」の23.1%、「40歳以上」の14.4%が続きます。前回と比べると、「30~34歳」「35~39歳」の割合が下がっています。一方で割合が上がっている「24歳以下」「25~29歳」「40歳以上」は、転職者の数で比較しても増加していることが分かりました

参照:doda 転職成功者の年齢調査(2019年上半期)

特に同業種・同職種への転職は需要あり

るてぃ

転職経験者の中でも同業種・同職種の転職はスムーズのようです。

まつぱち

dodaの調査によると、年収UPした人の平均年齢は31.1歳

分布図で見ると28歳が一番多いですが、30歳〜31歳も年収UPの転職をするチャンスだと言えます。

 

未経験業界・職種への転職は事実難しい

るてぃ

一方で、完全未経験の分野にチャレンジしたい場合は、相当な覚悟で挑んだ方が良いです。

例えば営業からエンジニア、公務員から営業など全く畑違いの職種にチャレンジする場合、いくら前職で実績や信頼をあげていたとしても転職が難航する可能性が高いです。

るてぃ

同じ未経験なら、若手の方が扱いやすいと思うのが企業の本音ですね。

やはり一般的には年齢が若い人の方が、

  • 素直で新しい環境にも馴染みやすい
  • 吸収力がある

と判断されます。

るてぃ

スカウトメールもポテンシャル採用を考えているなら若い人(〜29歳まで)が優先です!

なので、未経験業界・職種への転職はライバルに20代がいる場合、30代前半でも圧倒的に不利になります。

 

結局は覚悟次第で変えられる

まつぱち

圧倒的不利なことは事実ですが、未経験分野に転職出来ないと決めつけるのは勿体ないです。

実際に30歳で未経験職種に転職した事例をみてみましょう。

るてぃ

実際に未経験業界・職種への転職をしている人がいるのは安心しますよね。

また、「30歳を過ぎちゃったけど今の職種からキャリアチェンジしたい」と思っている方は、他ではあまり見ないニッチな職種であれば未経験の募集を歓迎している場合があります。

るてぃ

特に手に職をつけられる仕事であれば、将来的に独立するなど選択肢も広がりますね!

まつぱち

究極はこの言葉の通りだと思います。

転職を成功させるかどうかの問題は「年齢」ではなく『覚悟』

 

注意:コロナの影響で採用市場は縮小傾向に

まつぱち

4月以降、コロナの影響で転職市場が大きく変化しています。

通常、未経験OKの求人が経験者募集の求人を上回るのですが、逆転する結果に。

るてぃ

私が働いている会社も、中途採用は全面ストップ。

再開するとしても経験者募集だけの予定です。

type転職エージェントが出しているレポートでも同様の回答が書いてありました。

また第二新卒や未経験者など、ポテンシャルを重視する中途採用を見合わせる企業が増えています。先行きが不透明な中、育成コストのかかる若手より、即戦力の採用を優先する傾向が強まっているためです。

参照;type転職エージェント 新型コロナで変化する転職活動のポイント

まつぱち

勢いで転職活動を始めるのではなく、戦局をみて戦うのは大切ですよ。

るてぃ

逆に言えば、このような状況下でも採用に積極的な企業は、業績が伸びている企業だと言えるでしょう。

まつぱち

IT業界や介護業界は積極募集中ですしね。

30歳の転職でアピールするべき力

まつぱち

20代の転職と30代前半の転職は違います!!!

20代の転職はポテンシャル重視の転職だったのに対して、30代前半は「即戦力」として活躍できる人材かを強く見られます。

また、自分のマネジメント力はもちろん部下のマネジメント力があるかで転職の有利不利が変わる年代です。

即戦力として活躍できるか

るてぃ

30代前半は即戦力として活躍できるかバッチリ見られる年齢です。

新卒や20代であれば、教育コストをかけてでも育てようと思いますが、30代には「丁寧に教育しよう」という概念は企業にはありません。

30代は今までの経験を活かして、教育コスト0で企業に貢献することが求められています。

まつぱち

具体的に言うと、3か月で成果が出せるかです。

  • 営業であれば契約が取れ始め、今後売上を伸ばせていける兆しがあるか
  • 企画職や事務であれば、改善提案を積極的に出し、成果に繋げていく兆しがあるか

などが指標ですね。

るてぃ

なので、面接でも「即戦力となるか」の基準で見極められます。

過去の実績が大事なのはもちろんですが、考えやプロセスから他の会社へも応用が効くかの視点の方が大事です。

実績は良くても、会社の看板のおかげで売れたのであれば、知名度がないベンチャー企業では面接通過は難しいでしょう。

まつぱち

面接では「自分がこの会社に入社したらどのように活躍できるか」をアピールし、

相手が「確かにな」と納得する回答を用意するのが鉄則です。

マネジメント能力

るてぃ

ここで話す「マネジメント能力」とは、チームやプロジェクトをまとめる力です。

なので、必ずしも部下のマネジメントという訳ではなく、目標達成のために連携すべき人たちと連携し、チームで成果を出すことが出来る能力のことと定義させてください。

るてぃ

なんたってマネジメントが上手な人は本当に少ないので貴重です!!

もちろん、会社の規模によってはマネジメント経験が乏しい方もいるでしょう。

でも、マネジメント経験が乏しいからと言って悲観する必要はありません。

るてぃ

企業も30代前半(特に30〜32歳)がいきなりリーダーとして活躍出来るとは思っていませんよ。

企業はあくまで可能性を持てそうかで検討しています。

この年代だと初めから管理職になれる求人は少なく、1営業マンとしてや1担当者として採用されることが多いでしょう。

その場合は、過去のプロジェクトでの自分の立ち位置や働き方でマネジメント能力のアピールはしつつ、まずは担当として最速で結果を出すことにコミットする方が面接の受けは良いです。

30歳で転職をする際に注意すること

るてぃ

30歳が注意するべきことをまとめました

転職する際に注意すること

  • 転職先が決まる前に退職しない
  • 大企業からベンチャー企業への転職は冷静に判断する
  • 実績を書く際は相手に伝わるように書く・話す
  • 「何となく嫌だ」という曖昧な理由なら転職しない方が良い
    →実績を上げてから転職した方が、良い転職先を見つけられる

転職先が決まる前に退職しない

るてぃ

衝動的に会社を辞めて、出ていくお金しかないのは危険です!

コロナの影響で「即戦力として働けると判断した方のみしか採用しない」方針が強くなっている今、次の転職先を決めずに退職するのは相当危険です。

るてぃ

やはり家族がいる方より独身の方が「どうにかなるだろう」と思ってしまいがちですね。

面接に落ち続ける→金銭的に余裕がなくなり、焦って内定をもらえたブラック疑惑がある会社に入社 →早期で退職する

という悪循環は割とよくある例です。

るてぃ

嫌だからと言って、すぐ辞めないように!!
コロナの影響で企業も採用を見合わせる企業も増えてます。

まつぱち

転職が決まる前に辞めるデメリットはこの記事にも書いたので参考にしてください。

大企業からベンチャー企業への転職は冷静に判断する

るてぃ

社風や仕事のやり方が全然違う大企業とベンチャー企業!

この方のように大変だけど楽しく働く方もいますが、


大企業の整った世界に慣れてしまった人にはかなり覚悟を決めないときついでしょう。

るてぃ

社食も社員寮、他 大企業特権の福利厚生は当たり前ではありません!!!

また自分から聞きにいく、仕事を取りにいく姿勢を持っていないとベンチャー企業ではお荷物になってしまうことも。

まつぱち

大企業からベンチャー企業に転職して「やっぱり違った」と思う人も多いんですよ。

るてぃ

ベンチャー企業はWantedlyなどを活用すればカジュアル面談を行ってくれる会社も多いので、雰囲気を確かめたかったら、ベンチャー界隈の人にまずは会ってみるのもオススメです。

まつぱち

また、どのような働き方が自分に合っているか分からなかったらプロに相談するのをオススメします。

一番良いのは転職エージェントなど転職のプロに相談することです。

最近では、求人を紹介せず、キャリア相談のみ料金をとって行うサービスも出てきています。


参照:そうだんドットミー

るてぃ

今後はこのようなサービスが当たり前の時代になりそうですね!

 

実績を書く際は相手に伝わるように書く・話す

まつぱち

良い実績を持っているのに、見せ方や話し方が悪く人事に伝わらないと言う悩みはよく聞きます。

業界が違ったり、会社の規模感が違うと「その実績がすごいのかどうか」人事に伝わらない場合があります。

るてぃ

伝わる喋り方のポイントは3つ

  • 出来る限り数字を用いて表現する
  • 結論から話す
  • 相手が理解出来ているか確認しながら話を進める

これらを意識すれば、イメージしやすくなります。

まつぱち

模擬面談に対応してくれる転職エージェントも多いので、困ったらエージェントに頼ってみましょう。

その際は、大手エージェントではなく、中小または独立して個人事業主として転職エージェントをやっている方に相談することをオススメします。

まつぱち

大手エージェントは質より数のため、対応が雑なケースも多いんですよね。

詳しくはこの記事をご参考にしてみてください。

 

何となく嫌だという曖昧な理由では転職しない方が良い

まつぱち

年齢関係なく言えることですが「何となく嫌だ」で転職するのはNGです。

30歳の転職の場合実績がないと、今よりも良い条件の会社に転職するのは難易度がかなり上がります。

まつぱち

明確に嫌な理由が言えないのであれば、今の会社でまずは話せる実績を作ってから転職した方が良い結果になりやすいです。


このツイートのように今の会社じゃなくても、副業やリクルートが運営している他社の事業課題の解決にチャレンジ出来る「サンカク」サービスなどを活用するなど実績を作る方法は他にもあります。

30代前半が転職を成功させるコツ

るてぃ

最後に30代前半が転職を成功させるコツをお伝えします。

転職の軸をハッキリさせる

まつぱち

なぜ、転職をしたいのかがハッキリしないと、早期離職を繰り返す原因にもなってしまいます。

30代で転職に失敗すると、後々大変になります。

仕事を辞める根本の理由としては、仕事の内容・社風・人間関係・労働条件と様々な要素があげられますが、1つ言えるのは、

まつぱち

あなたの希望を全て満たす会社はないということ!!!

るてぃ

全て自分の思い通りにやりたいのであれば、起業するしかないですからね。。

このことを強烈に意識した上で、自分の価値観に合う仕事の条件は何か、箇条書きでまずは書き出してみましょう。

方向性が明確に決まると、求人のミスマッチを減らすことが出来ます。

 

企業にこの人は即戦力で活躍できるとイメージさせられるかが勝負

まつぱち

求められたポジションで、3か月以内に結果を出し、可能性を示せるかを企業は期待しています。

面接対策も、企業分析から始めて適切なアプローチを経て望まないと、ズレた自己PRになりかねません。

ノリで転職が決まる20代とは訳が違うので、頭を使って転職活動を行うことが大切です。

るてぃ

企業にこの人なら即戦力で活躍できそう!と思わせられたら勝ちですね。

 

転職エージェントに頼る

まつぱち

その上で、どうすれば良いか分からない時はエージェントに相談しましょう。

転職エージェントは転職支援のプロです。

今まで何百人、何千人という転職者の事例を見てきているので、転職エージェントのアドバイスはあなたのキャリア形成にも活かせることが多いでしょう。

まつぱち

相談しながら進めると、不安も解消できますしミスマッチを減らすことも出来ます!!

 


もちろん、転職エージェントを利用したからといって、必ずしも企業に応募しないといけない訳ではありません。

相談した上で、転職ではなく今の会社でもう少し頑張ってみようという結論になることもあると思います。

るてぃ

周りに流されず、あなたにとって最適なキャリアを描けることを願っています。

===

るてぃ

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