既卒とは?第二新卒やフリーターとの違いと既卒就活のコツを徹底解説

記事更新日: 2021/03/13

ライター: まつぱち

この記事を読んで分かること
  • 既卒とは?第二新卒やフリーターと何が違う?
  • 既卒はやばい⁈既卒になってしまった理由。
  • 既卒のデメリット・メリット
  • 既卒就活を成功させるには…!

まつぱち

既卒、第二新卒、フリーターなど様々なくくりがありますが、明確な定義はご存知ですか?

 

特に、「既卒」という言葉に馴染みのない方は多いのではないでしょうか。

るてぃ

「第二新卒」+「フリーター」=「既卒」のイメージの方が多いのでは…!!

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既卒とは、高校、専門学校、大学など、最終学歴を終えたあと、正社員として働いた経験のない人のことを指します。

「学校を卒業したのに、ちゃんと働いてない!!」という考えから、あまりいい印象を抱かない人も多いのが現実。

まつぱち

私は転職エージェントとして、既卒の方の就活サポートもしたことがありますが、世間の目が厳しいのは事実…。

 

「なんで、就職しなかったの?できなかったの?何してたの?」と、色々と突っ込まれるものです…。

るてぃ

私は人事として、採用する側から既卒をみていました。

 

柔軟な働き方や生き方が認められる時代にはなりましたが、既卒であることの理由は気になるところですね。

やはり、新卒就職の文化が強い日本において、正社員として働いている方からすれば、既卒はマイノリティー。

経済的な自立ができていないのでは…

将来設計ができていないのでは…

世間知らず…

というような、目で見られることもあるかもしれません。

 

まつぱち

とはいえ、既卒の強みは「まだまだ若い!!」ということ。

 

これから、就職して、ちゃんと働くことで、社会貢献や自分のスキルを身に着けることができます。この記事が、自分の人生やキャリアを見つめ直すきっかけになると嬉しいです!

るてぃ

企業側が既卒を採用する時に、懸念となるポイントや選考の際に重視しているポイントを解説します。

 

これから既卒就活をする人は必見です!!

 

既卒とは?

まつぱち

早速ですが、既卒の定義から解説していきます!

既卒とは?

既卒とは
高校や専門学校、大学といった教育機関を卒業したのち、正社員として働いた経験のない人のことを指します。
  • 高校を卒業して、派遣社員として働いている人も既卒。
  • 専門学校を卒業して、コンビニでアルバイトをしている人も既卒。
  • 大学を卒業して、働かずにニートをしている人も既卒。

一般的には、最終学歴から3年以内程度の若者のことを指します。

とはいえ、法律による明確な定義はなく、昨今の転職・就職事情の変化によって注目されるようになった言葉です。

これまでは、新卒一括採用が主流でしたが、自由な働き方や個人の生き方を尊重する考えも広がり、学校を卒業してもすぐに就職しない人が増えました。

派遣社員やアルバイトで生計を立てる人や海外留学や独立をする人も少なくありません。

まつぱち

正社員としての就業経験がない若者、というだけで、それぞれの考え方や生き方があることでしょう。

 

第二新卒との違いは?

よく似た言葉に第二新卒という言葉があります。

こちらは、正社員として就業経験があり、就業してから3年以内に転職・離職する人のことを指します。

第二新卒と既卒の違いは、正社員での就業経験があるか、ないかという点です。

「第二新卒」が注目されるようになったのは、大手1社で勤め上げるという考えや終身雇用制度が薄れていく中、新卒入社の3年以内の離職率が上がったことが背景にあります。

第二新卒は、一定の正社員としての就業経験があり、社会人の基本も身についていると捉えられることが多いです。

転職においても、「第二新卒 歓迎求人」というように、企業からの採用ニーズもあります。

その点において、社会人経験のない既卒と比べると世間からの目は「社会人の第二のステップ」として期待も込められた、優しいものかもしれません。

まつぱち

第二新卒の定義や転職に関しては、こちらの記事を参考にしてください。

 

フリーターとの違いは?

既卒とフリーターの関係は、フリーターは既卒の中に含まれます。

フリーターは「フリー」+「アルバイター」の略で、パートやアルバイトをしている人のことを指します。

最終学歴の後、正社員としてではなく、アルバイトで働いている人は、既卒でもあり、フリーターでもあります。

アルバイトもしていないニートは、だたの既卒です。。。

また、学校を卒業してから一度は就職したが、現在はアルバイトをしている方は既卒ではありません。

一度でも正社員経験があれば、既卒には当てはまらないからです。

まつぱち

正社員として働いていない方は、採用する側の企業からすると懸念点が多いもの。

 

離職期間が長い方は、こちらの記事を参考にしてみてください。

 

なぜ、既卒になってしまうのか?

まつぱち

では、なんで既卒になってしまうのか…?

 

実際に私が転職エージェントとして、既卒の方との面談でよく聞く「既卒になっちゃった理由」はこちらです。

既卒になってしまう理由

  • 就職活動が上手くいかなかった
  • 学生時代のアルバイトをそのまま続けている
  • 家庭の事情などで就職することができなかった
  • 大学院に落ちて、就活も上手くいかなかった
  • 内定が取り消しになってしまった

理由は様々ですが、リスクヘッジ不足というのは、正しいかもしれません。

大学院を志望したり、公務員を目指していたりする方もいると思いますが、「もし、上手くいかなったら」という最悪のパターンを想定しておかないと既卒になってしまいます。

目標や夢が失敗に終わったときに初めて、他の道を探すのでは遅いのです。

既卒にならないようにあらかじめどうしたらいいのか、考えておくべきでしょう。

 

既卒であることのデメリット

るてぃ

既卒であることのデメリットを採用する側の人事の目線から解説します!

既卒であることの圧倒的デメリットとして「正社員での就業経験がない」という点です。

大学を卒業したあと、就活をして正社員で2年間働いていた人と、アルバイトで2年間働いていた人では、大きな差があります。

なぜならば、正社員とアルバイトでは任せてもらえる仕事レベルが全然違うからです。

正社員であれば、きちんと研修を受けて社会人としての基本を身につけた上で、裁量権のある仕事を任せてもらえます。

いくらアルバイトとして働いていても、「所詮、アルバイト。身についたスキルも責任感もないでしょ。」と評価されてしまうのです。

 

るてぃ

もう一つのデメリットは「将来を考えて行動していない人だと思われる」ということ。

やはり、正社員とフリーターでは「収入の安定性や仕事を通して実現したい自分の人生、社会貢献性などを考えて行動しているか」の印象が大きく違います。

正社員だと安定した収入や保険・年金のセーフティネット・仕事を通してスキルを身につけ、将来的なキャリアビジョンや人生設計ができます。

一方、フリーターでは、不安定な雇用形態、収入も自給換算で変動が大きかったり、雑務も多く勤務先の都合に振り回されることも多かったりするでしょう。

そんな、フリーターの道をあえて進んでいる既卒に対しては、将来を考えて行動していない人なんだな…と思う人も少なくないです。

既卒であるというだけで、スキルも志向性も浅い人間だと評価されてしまうデメリットがあるといえるでしょう。

 

既卒であることのメリット

るてぃ

しかし、既卒であることにメリットもあります。

既卒であることのメリットとして、「圧倒的な若さ!純粋さ」が挙げられるでしょう。

新型コロナウイルスの影響で、新卒採用や中途採用を減らしている企業はありますが、業界・業種によっては若手の採用ニーズが高い企業もたくさんあります。

特に、少子高齢化の影響で若手の人材が不足していたり、会社の新陳代謝を図るために若手のフレッシュさを求めたりする企業も少なくありません。

たとえ社会人としての経験がなくても、これからの伸びしろに期待してもらえるのです。

また、就業経験がないためにどの企業文化に染まっていない純粋さという点もメリットです。

るてぃ

中途採用で入社した人の中には、「前職ではこうだったのに…」「社風が合わない」「新しい仕事がなかなかキャッチアップできない」という方もいます。

新卒と同じように、一から新たな環境でスタートできるのは既卒のメリットでしょう。

 

エージェントが語る!既卒就活のすすめ

まつぱち

既卒の就活は、難しい…と言われますが、近年では既卒の就職率も上がっています。

 

実際にどのように就職活動をすればいいか、選考の時のポイントも合わせて解説します!

 

新卒採用枠を狙う

まつぱち

既卒でも新卒採用の枠で採用してくれる企業が増えています!

 

新卒採用のサイトや企業HPから、応募してみましょう!

既卒の方は新卒採用枠で選考を受けることができない…そんなイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。

しかし、現在では7割近くの企業が新卒採用枠で既卒の方の応募を受け入れています。

そして、新卒採用で応募した既卒の方の半分が内定をとっています。

これは、厚生労働省が「卒業後3年以内の既卒者をスキルを問わない新卒枠での応募を受け入れる」ように通達を出したことが影響しています。

新卒採用枠では、中途採用のようにこれまでのスキルや経験を求められないので、応募のハードルは低くなるでしょう。

また、採用された時には中途入社と異なり、研修や教育体制が充実しているというメリットが挙げられます。

るてぃ

もちろんデメリットもあります!

 

中途採用枠で応募するより、選考のハードルはさがりますが、新卒採用枠の中では不利な立場にあると言えるでしょう。

新卒採用枠での選考のライバルは、フレッシュな大学生…。

面接の中で学生時代に頑張ったことを生き生きと話す大学生と比較すると、「どうして、この人は在学中に就職活動が上手くいかなかったのかな…」という企業側の懸念が大きくなるでしょう。

とはいえ、既卒を新卒採用枠で採用している企業のほとんどが既卒歴3年くらいの人の応募を受け入れています。

るてぃ

人生100年時代、長く働くことを考えれば若いうちの数年なんて問題ない!

 

入社してからの伸びしろに期待…!という企業へ新卒採用枠でチャレンジしてみましょう!

画像参照元:マイナビジョブ20’s

 

中途採用枠でも応募する

まつぱち

もちろん、中途採用の枠でも応募ができます!

中途採用の枠となれば、社会人経験があって、何かしらの強みやスキルがある方でないと難しいと感じるかもしれません。

しかし、「経歴を気にしない企業」や「未経験歓迎の求人」も少なくありません。

既卒であっても応募が可能であったり、第二新卒のようにフレッシュさを求めて若手の採用に力を入れている企業もあります。

特に、新卒採用に苦戦している企業では、中途採用枠で既卒の採用を行って育成にも力を入れています。

まつぱち

中途採用枠で応募する場合は、転職エージェントの利用がおすすめです!

転職エージェントを利用すれば、自己分析や希望にあった求人の紹介を行ってくれます。

また、選考に当たって応募書類の添削や面接の対策など無料でサポートしてくれます。

このあと、既卒の方におすすめの転職エージェントもご紹介します!

 

自分の強みを明確に

まつぱち

既卒のみなさん、就職に当たって何をアピールしますか?

るてぃ

「新卒採用枠で応募できる」「中途採用枠でも経歴は気にされない」とはいえ、あなたを採用するメリットがなければ採用してもらえませんよ!

就職活動において、自分がやりたいことよりも「企業があなたを採用するメリット」を考えなくてはいけません。

なぜならば、採用にもコストがかかりますし、既卒であれば教育や研修にも手間がかかります。

ちゃんと会社に貢献してもらえる人かどうかが重要であり、その判断材料(社会人経験)がないのが既卒なのです。

そのため、自分の強みを明確にしてアピールする必要があります。

学生時代に頑張ったこと、卒業して何をしていたのか、今後のキャリアをどのように考えているのか、しっかりとアピールする必要があります。

 

スピードが勝負

まつぱち

もたもたしていたら、既卒の期間が長くなり、就職が不利になってしまいます。

現在、働いていない方は、積極的に就職活動をしましょう。スピードが大事です。

既卒の武器は若さなので、既卒の期間が長くなると不利になります。

新卒採用枠では、ライバルとなる学生との差がどんどん開いていきますし、中途採用枠にしても、年齢が上がるとスキルが求められます。

 

「どんな求人があるのか転職サイトで調べる」「自分のキャリアに関して転職エージェントに相談する」など積極的に行動しましょう。

求人も20~30社くらいは応募をして、選考を受けないとなかなか内定にはたどり着きません。

るてぃ

既卒であることに危機感がない、それに対して何も行動していない、それ自体が企業としては懸念になってしまいます。

 

マル秘!内定獲得のコツ

まつぱち

既卒就活を始めるみなさん!内定を獲得するコツをご紹介します!

まつぱち

既卒の方は、既卒向けの転職エージェントの登録が必須です!!!!

既卒向け転職エージェントのメリット

  • 既卒の採用に意欲的な企業に出会える
  • 自分専任のアドバイザーが自己分析やキャリア形成をしてくれる
  • 書類の添削や面接の対策、選考のサポートをしてくれる

既卒の採用に意欲的な企業に出会える

既卒向けの転職エージェントには、当然、既卒の方が多く登録しています。

そのため、既卒を積極的に採用したいという企業は、既卒向けの転職エージェントに求人の依頼を出すことで、効率よく採用活動ができるのです。

既卒の方に内定が出やすい企業が集まっているので、ハローワークや求人サイトから手当たり次第に求人に応募するより、効率良く就職活動を行うことができます。

 

自分専任のアドバイザーが自己分析やキャリア形成をしてくれる

また、転職エージェントは自分専任のアドバイザーがついて、自己分析やキャリア形成の相談に乗ってくれます。

まつぱち

何事も一人でするって体力が必要ですよね…。特に、就職活動は人生に何回も経験するものではないので、自分で一から調べて取り組むより、就職のプロに相談に乗ってもらった方が早いです。

正社員としての就業経験がない方は、人柄や考え方が面接でのポイントになります。

あたらめて、自己分析を行って「自分が何を実現したいのか」「どんなキャリアを歩みたいのか」明確にする必要があります。

 

書類の添削や面接の対策、選考のサポートを行ってくれる

まつぱち

既卒の方向けの応募書類の書き方があるのをご存知ですか?

既卒は、新卒とも中途とも違います。既卒就活のコツ、知りたいですよね…。

それならば、既卒就活のプロである既卒向けの転職エージェントのサポートを受けましょう!

どのように職務経歴書を書けば書類選考が通過しやすいのか、面接ではどんなことを聞かれるのか、お見送りになる人のポイント、など既卒就活のノウハウがたくさんあります。

まつぱち

なんと言っても無料のサービス!上手く活用するしかないですよね!

 

既卒にオススメの転職エージェント

まつぱち

既卒の方向けの転職エージェントをご紹介します!

ハタラクティブ

拠点
関東7拠点、名古屋、大阪、神戸、福岡
おすすめ     フリーター、第二新卒、初めての転職
サービスの質
アドバイザー
求人数
求人の質
公式HPはこちら

参照:ハタラクティブ 公式HP

ハタラクティブは20代のフリーター、既卒、第2新卒向けの転職エージェントです。

就業経験のない方や派遣社員の方でも、正社員としての就職を叶えています。

未経験や第2新卒のキャリアチェンジの支援実績が多く、カウンセリング実績60,000人・内定率80.4%の実績もあります。

 

 

第二新卒エージェントneo

拠点
東京、大阪、名古屋、福岡
おすすめ
第二新卒、既卒、フリーター
初めての転職、まずは相談したい 方へ
サービスの質
アドバイザー
求人数
求人の質
公式HPはこちら

参照:第二新卒エージェントneo 公式HP

第二新卒エージェントneoは、既卒や第二新卒層といった若手に特化した転職エージェントです。

アドバイザーも既卒や第二新卒での転職を経験してるため、親身に寄り添ったサポートをしてくれます。

大手の総合型エージェントに比べると求人数は少ないですが、若手やキャリアに自信がない方向けの求人が多いです。

 

 

マイナビジョブ20’s

拠点
新宿、横浜、大阪、名古屋
おすすめ
第二新卒、既卒、フリーター
初めての転職、まずは相談したい 方へ
サービスの質
アドバイザー
求人数
求人の質
公式HPはこちら

参照:マイナビジョブ20’s 公式HP

マイナビジョブ20’sは、マイナビが運営する既卒や第2新卒層や若手に特化した転職エージェントです。

大手人材会社マイナビがもつネットワークで求人が豊富です。

マイナビ自体が新卒採用や若手に特化したエージェントなので、サポートの質や実績はかなり良いです。

 

 

ウズキャリ

拠点
東京、大阪、名古屋、福岡
おすすめ
第2新卒、既卒、フリーター
初めての転職、IT業界希望の 方へ
サービスの質
アドバイザー
求人数
求人の質
公式HPはこちら

参照ウズキャリ 公式HP

ウズキャリは18歳~29歳までの既卒の方におすすめのエージェント。

アドバイザーも既卒や第二新卒での転職を経験してるため、親身に寄り添ったサポートをしてくれます。

集団研修型就活サポートという独自の就活カリキュラムがあり、就活に向けた研修を無料で受けることができます。

 

まつぱち

転職エージェントは無料のサービス、かつアドバイザーの当たりハズレでサービスの質が大きく異なるので、まずは全てに登録をして、担当アドバイザーを見極めるのがよいでしょう。

既卒と言っても、正社員としてのキャリア、スキルや経験を磨く道がたくさんあります。

まずは、はじめの一歩を踏み出しましょう。

 

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